荷重を考える
皆さんこんにちは。
しばらく振りのブログとなってしまいました(^_^;)
以前、ブログで紹介させていただいた、施設にお住まいの高齢の方。
その方の経過についてご質問がありましたので、今回はそのお話を少々…
以前のブログはこちら
以前のブログでは、痛みが改善し、次は歩行につなげていくという段階だったと思います。
経過としては順調で、整形外科でもレントゲン上の変化もなく、通院も減らして大丈夫という段階となっていた状況でした。
しかし、そこからが簡単ではなかったというのが、今回のタイトルにも書いた「荷重」…
前回の話では、痛みが改善し、患側への荷重も患側荷重法で少しずつ掛けられるようになったと書いていたのになぜ、また「荷重」が問題なのかと思う方もいらっしゃると思います。
それは、順調だった経過の中で、その方が施設内で転倒してしまったというところにあります。
幸いにも骨折は免れましたが、股関節痛が再燃し、自力では動けなくなり、しばしば介護が必要な状態となりました。
その方のご年齢は90代半ば…
転倒が、身体に致命的な影響を与えかねないご年齢です。
しかし、そこはとても気持ちの強い方であったこともあり、何とか自力で行えることは行いつつ、寝たきりにならないように努めていらっしゃいました。
その甲斐もあり、徐々に強い痛みのピークは過ぎ、他の入居者さん達や介護スタッフとのやり取りで冗談が言える程に回復されていきました。
痛みは徐々に軽減していきましたが、まだ日常生活は車椅子の状態。
リハビリでは、前回と同様に患側荷重法を用いながら立位をとり、患側へ荷重を掛け、改善を図ります。
しかし、これが中々うまくいかない…(~_~;)
十分に患側下肢の緊張や痛みをとりながら、動かしながら、いざ患側へ荷重…んっ、…荷重が乗らないっ…( ;´Д`)
「患側へ荷重を掛ける…」
リハビリ業務に関わる中で、「痛みの改善」と同じくらい、この課題の改善の難しさがあるのだと。
単に荷重を掛けると考えれば、何とか勢いや無理しながらでも荷重を掛けることはできるかもしれません。
しかし、「掛けたいところに掛ける」が意外と難しい(~_~;)
悩みながら、思考錯誤をしながら、その方もとても頑張ってくださったことで、ようやくまた少しずつ荷重が掛けられるようになってきましたε-(´∀`; )
とは言っても、90代半ばのご高齢の方…この頑張りには本当に頭が下がります。
次回は、荷重が掛けられたきっかけなどのお話ができればと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
コメントを投稿