痛みを考える
今回は少し「痛み」について歩行から考えていきたいと思います。
痛みの原因はこれだけではなく、一考察であることをご理解下さい。
人の身体は大きく分けて「体幹」と「下肢」に分けられます。また、体幹を「パッセンジャー(乗客)」、下肢を「ロコモーター(機関車)」と分け、下肢が体幹を運ぶ乗り物の役目を果たします。
体幹(乗客)は機関車である下肢に比べ、質量が約70%を占めると言われています。つまり、下肢は常に積載オーバーに近い状態の乗客を運んでいるという事になります。
しかし、下肢は積載オーバーの乗客を運ぶための力を持っています。
ここで問題になるのは「動揺」です。
下肢は常に積載オーバーの物を運んでいる状態になりますので、なるべく重量は中心に集め、負担を減らして運びたいものです。
しかし、人の身体状況や環境などによって体幹には「動揺」が生まれます。
下肢をトロッコ、体幹をフラフラした酔っ払いのおじさんに例えた場合、右へふらついた体幹の質量は右下肢(股関節や膝関節など)に掛かります。また、酔っ払いのおじさんがトロッコから落ちないよう、体幹と下肢を繋ぐ命綱(脊椎や筋膜など)や、筋膜や筋で繋がる左側の下肢が踏ん張り、支えます。
このように、体幹で起きる動揺が、下肢へ影響を与え、痛みとして症状が現れている状況がいわゆる筋筋膜性疼痛となっていることがあります。
これを改善させるための一手技が深圧であり、股関節に症状を持っている方がどこに最も負荷が掛かっているかを見極める目と経験を持っているのが、股関節に対して真正面で向き合ってきた松本深圧院の専門性だと思います。
自分も精一杯向き合っていきます。股関節のこと、歩行のことなど、どうぞお気軽に相談してみて下さい。
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