私たちは深圧という特殊技術で股関節を専門に施術しています

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リハに深圧の考えを

私は普段、平日は在宅へ訪問し、リハビリを行う訪問リハビリの業務を行っています。

基本はご自宅から出ることに不自由のある方が対象であり、その多くはご高齢の方です。

今回はその中で、施設にお住まいの、90代の方に関わった時のお話です。

その方は変形性股関節症の診断を受けており、痛みはありましたが2、3年ほど前までは正座をしてご主人の仏壇の前に座ることもできておりましたし、シルバーカーを使用すれば外出も出来ました。ところが、徐々に痛みは悪化し、正座はおろか、椅子に座る際も苦痛を伴うようになり、自室からもあまり出なくなりました。

整形外科へ定期的に受診し、手術を勧められておりましたが、高齢である事と、自分で頑張ってしまう性格もあり、手術は希望しておりませんでした。

痛みは安静時も強く、寝ていても動く度に痛みで何度も起きる生活。痛みに対しては鎮痛薬と週一回通う接骨院でのマッサージ…中々改善せず、通う事が困難となったところで訪問リハビリへのご依頼となりました。

介入当初、痛みは患側下肢のソケイ部と股関節外側に存在し、痛みで過敏性を伴い、患側下肢の緊張はかなり高い状況。当然、まともに荷重も掛けられず、室内を伝って歩きながらいつ転倒してもおかしくない状況でした。

まずは痛みによって過剰な緊張状態にある股関節周囲の筋肉をほぐしていく事へ全集中。しかし、下肢を動かす度に痛みを誘発し、再び過緊張状態へ。とにかく下肢を「ほぐす」→「動かす」を繰り返しながら、週一回(40分)という、限られた時間の中で筋肉の緊張を正常な状況へ戻していく作業をひたすらに行っていきました。

介入して2ヶ月ほど経過した頃、徐々に下肢を動かしても抵抗感が感じられなくなり、痛みで夜起きる回数も減少。少しずつ歩行への介入も開始するも、一度患側下肢へ荷重を掛ける事に恐怖感を覚えた状況を改善させる事は簡単ではなく(~_~;)

少しずつ、少しずつ過重量を増やし、荷重の掛け方を工夫し…

すると、ふとした時から荷重を掛けても腕でしがみ付くような支え方がなくなり、荷重が自然に掛けられるようになっていきました。

介入から約半年が過ぎた頃より、痛みが更に減少していきます。

現在、歩行はまだ十分ではありませんが、今まで感じていたような痛みを訴えたり、苦痛表情もみられなくなりました。

これまでの経過において、高齢で痛みに過敏な症状もみられていたこともあり、肘を使って筋肉を圧すという事まではしておりませんが、股関節周囲の筋に対して「深く圧」していくことを意識。

また、患側下肢への荷重練習に関しては「患側荷重法」のエッセンスを。

すると痛みは、「炎症の山」を越えるようにスーッと減っていきました。

保険診療という限られた時間の中で「深圧」の考え方を取り入れた一事例のご報告でした。

この方へのアプローチは今も進行形です。

次は「歩けるように」が目標です。

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