変形性股関節症の病型 4
みなさん元気?ぼく元気。
西日本を襲った大雨は、大雨の多い紀州で育った私ですら想像を遥かに超えていました。
岡山県倉敷市の患者さん、愛媛県大洲市の患者さん、広島市の患者さんが気になります。
紀州は昔から大雨が降るので洪水で悩まされることはなかったのですが「山んくえる」のが怖かった。
くえるは漢字で『崩える』と書く西日本に多い方言ですね。
裏山がある方は今少し注意してほしいです。
きばれ~、ちぇすと―!
🍓変形性股関節症の病期。
先日の股関節シンポジウムでも発表させて頂いた熊本のすずらんさんのレントゲン写真です。
股関節とは大腿骨と骨盤側の骨の間の隙間のことでしたね。
レントゲン写真だけでは参考程度の情報ですが、レントゲン写真では隙間だけをみればいいのです。
この方の場合、一見隙間は狭く、上部は当たっているようにも見えます。
先日お会いした紀州の坂井先生のお言葉
「形を見るのではなく働きを見るべきです。」
ですから、坂井先生の医院にはレントゲン装置が無いのです。
上のすずらんさんのレントゲンでは、一般的には形は良くないと判断されるでしょう。
私が見ると、働きを診たうえで判断しますので「非常に綺麗に修復された股関節です。」とか「骨はもう治っていると思います。」と答えます。
すずらんさんの股関節の動きですが、股関節の曲がり(屈曲)だけを取り上げると、初めてお会いした2007年には100°でした。
その後、痛みが強い時期があり、2009年には90°まで悪化しました。
このまま曲がりが固くなってくるのかな?と思っていたら、股関節痛の改善とともに関節可動域は改善してきました。
今年、5月にお会いした時は股関節の屈曲角度は110°まで改善していました。
5月時のすずらんさんの言葉です。
今はどんなことをしても痛みはありません。
以前は足を引っ張られるだけでも痛く、ポキポキ音がしていました。
その音も消えました。
椅子に座っていて立った時には痛みが強く歩けませんでした。
今はかなり長時間座った後に少し固まるくらいで痛みはありません。
以前は家事の後痛くて座っていたけど、今はそれもなく2時間くらいは歩けます。
今は、ほぐしは全く行っていません。
骨の形だけを見ることに意味がないことがよくわかりますね。
すずらんさんは、以前は筋トレをして股関節痛が悪化するということを繰り返すことが多かったので、最終的には筋トレを完全に中止しました。
現在は筋トレに励んでいますが、痛みがないので私も『好きなようにどんどん筋トレしてください。』とその場で言いました。
この方の骨を見ると、骨棘は少し見られ、脚長差もあります。
しかし、関節の動きが良いので、変形性股関節症の病期としては『中間型』と判断できるのではないかと考えています。
中間型の方も痛みが無くなることがわかりました。
今後も病型と股関節痛の経過を追ってみます!
その中で新しい発見があればこちらで報告します!
🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸
いつもご愛読ありがとうございます😘
2022年、銀座に何かが起こる!
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