変形性股関節症の病型 2
みなさん元気、僕も元気にしています。
ただ今、大阪と岡山での深圧を終え四国の高松に来ています。
大阪での深圧ではほぼみなさん来ていただき地震の話も聞かせていただきました。
関西の皆さん、大変なところありがとうございました。
大阪に来る直前、ある整形外科医からお電話を頂きました。
その先生が紀州和歌山市の先生でしたので、大阪が終わった後和歌山市まで足を運んでお会いしてきました。
その先生は大阪大学出身の坂井学先生で、先生の著書を大阪行きの新幹線内で読ませて頂き、非常に考え方が似ていたので大変感動しました。
坂井先生も私の本を読んで考え方が似ていると感じ、電話をしてくれたようです。
お会いしてみたら素晴らしい先生だと感じ、話しているのが楽しくて仕方ありませんでした。
この先生の医院にはレントゲン検査機器が無いんですよ!
骨の形と症状は一致しないという理由でレントゲン写真は撮らないという方針の先生でした。(同感、同感!)
秋の食事会(今年は10月7日の日曜日を予定しています。)には銀座に来て頂いて皆さんの前でも話をしてほしいと計画検討中です。
🍓変形性股関節症に病型があることを先の記事で紹介させて頂きました。
病型に関する情報が少ないうえ、ちょっと難しい話になるかもしれませんが、こんな分類もあるんだということを私達も皆さんも知っておかなければならないと感じています。
以下が変形性股関節症の病型でしたね。
病型は4つに分類されています。
1、増殖型
2、中間型
3、萎縮型
4、急速破壊型
4、急速破壊型、すごいネーミングですね。
今まで、急速破壊型と思われる方はひとりしかお会いしたことがありません。
血流が途絶えて大腿骨の骨頭が壊死を起こす大腿骨頭壊死とは異なる原因のようです。
私が赤い本の中に書いた、炎症が起こった時に関節内に分泌される『炎症メディエーター』という物質が急速破壊型の原因のようです。
急速破壊型は非常に稀なタイプと考えますので、病型としては3つの病型、更に絞れば主に2つの病型と考えると理解しやすいと思います。
その2つの型とは以下の病型です。
1、増殖型
3、萎縮型
増殖型の特徴は骨棘が多く出て、脚長差があり、関節の動く範囲が狭くなりやすい、
いわゆる骨の修復が積極的に起こる病型です。
骨の修復の完成と共に股関節痛がほとんど無くなる方が多い病型ですね。
一方の萎縮型は、骨の修復が少なく、関節可動域が比較的保たれる病型になります。
私の印象では、増殖型と萎縮型を比較すると圧倒的に増殖型の方が多い印象があります。
変形性股関節症の病型は、医学界で無視し続けられていて、研究がなされていないのが問題です。
私達も整形外科医も現在の患者さんや過去の患者さんの経過から、変形性股関節症の病型についてもう一度考え直さないといけないかもしれません。
変形性股関節症の病型が自骨手術後の結果に影響するという研究がありますので、今後は、萎縮型の方が人工股関節手術を受ける確率が高いのか?また、萎縮型の方が人工股関節手術を受けた場合、人工股関節の耐久年数に差が出るのか?の検証が必要となるかもしれません。
私も変形性股関節症の病型について研究を行い、知見を得ながら、その結果を広めていきたいと考えています。
私は、この病型は皆さんの体質によって決まると考えていますが、今後も折に触れ取り上げたいと思います。
🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸
いつもご愛読ありがとうございます😘
2022年、銀座に何かが起こる!
萎縮型、やはり少ないのですね。旧版の変形性股関節症治療ガイドラインでは、萎縮型に保存療法はあまり有効でないようで、逆に増殖型は進行が止まることを匂わせる記述がありました。(医学用語が理解できないので誤解かもですが)
今の整形学会では、病型おかまいなしに十把一絡げに「進行性で人工股関節しか方法がない」とされていますが、なぜ旧版は否定されたのか….。(人工股関節メーカーの策謀?)
また、逆に萎縮型の存在を知らずに手術不要論を唱える治療家も、困ります。ぜひ、病型ごとの最適治療法を解明して下さい!
ちなみに私のブログの萎縮型の記事。
https://ameblo.jp/kimidori0601/entry-12386768480.html
参考までに、骨のCT写真です。
https://ameblo.jp/kimidori0601/entry-12366824542.html
いつも役立つ話を書いていただき有意義に読ませていただいております。
坂井学先生の「体を温める」本を読み感銘を受けまして、10月の食事会を期待しているところです。是非ともお話を伺いたいので、日曜日の開催をよろしくお願いいたします。