筋力の不思議 2
皆さん元気、ぼく元気!
どうも、1ヶ月のうち3週間は銀座にいる松本です。
急なお知らせで申し訳ございませんが、大阪店山中先生が今月いっぱいで退職することとなり、5月から大阪店は仙台店と同じく出張専門の店舗となります。
大阪店の患者さんには大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
本年内には札幌にも出張専門の店舗を設ける予定ですが、しばらくは銀座店以外には常勤者を置かないことにしました。
今後とも皆さんのご理解、ご協力をよろしくお願い致します。
なお、大阪店は今後も毎月早川先生が、4ヶ月おきに私が出張し可能な限り日数を増やします。
また、他の先生も加われるように調整してみます。
🍓皆さんの身体は健康で元気な時もあれば、疲れていて横になりたいときや、風邪をひいて病気の時もあります。
皆さんの身体と同様に、筋肉も常に正常ではなく疲労状態や病気の時もあります。
私は股関節が正常で痛みがなければ筋トレは推奨、指導します。
しかし、股関節の形状が正常ではなく股関節痛がある方には原則的に筋トレは指導していません。
先日来られた方は、鼠径部が痛いのに脚上げトレーニングをしていました。
ちょうど、痛みを感じる部位にある筋肉を鍛えていたのです。
その方は「終わった後痛くなると感じていたけど、これが筋トレなのかストレッチなのかわからなかった。」とおっしゃっていました。
理由を説明し、その運動は止めて痛みの経過を見ましょうということになりました。
筋トレで痛みを増やしている方は意外と多いのでお気を付けください。
股関節痛の原因を股関節関節包内の炎症と股関節関節包外の筋肉の病気だと考えていますので、股関節内の炎症や筋肉の病気には筋トレは逆効果になることがあるのですね。
先日の石井先生との勉強会のより、股関節関節包内の炎症は主に滑膜と呼ばれる部分に起こると考えています。
滑膜とは関節包の内側にある膜で、軟骨の栄養源ともなる関節液を分泌しています。
この、関節包内の炎症が股関節痛の主体になります。
筋肉について考えると、股関節痛の原因の1つとして筋肉の病気も考えていますが、この病気は医療界では病気と認めていませんし、存在自体も考えられないことが多く、当然保険適応になっていません。
したがって、この筋肉の病気を医師に理解してもらうのは大変苦労します。
この筋肉の病気は筋肉の炎症ではなく、炎症とは正反対の阻血(そけつ)という血流障害が問題になります。
私が筋肉の病気について勉強を始めるきっかけとなった『臨床医のための痛みのメカニズム』は滋賀医科大学の先生方がまとめた著書ですが、その本の中には『筋筋膜症候群』という名前で紹介されいました。
最近では『筋筋膜性疼痛症候群』と呼ばれていることが多い病気です。
筋肉には正常・疲労・病気の3つの状態があると考えています。
疲労は病気ではありませんので、正常の範囲内と考えます。
筋肉が病気になると、筋肉は縮んで硬くなり、痛みの物質が溜まることにより痛みが出ます。
その結果、筋力はあっても筋力が発揮できないという不思議な状態が起こります。
これは、一見筋力低下のようですが、筋肉をほぐすことで筋力はすぐに向上します。
わかりやすく考えると、痛みがある時には筋力が発揮できなくなるということですね。
ですから、筋肉が病気の時には筋トレは指導しないのです。
筋トレよりも痛みを改善させることが先決だということがご理解いただけると思います。
硬く縮んで痛みを出している筋肉は、伸ばして血流を改善させてあげると良いのです。
それが深圧の目的です。
筋線維が伸びて、筋肉に柔らかさが戻ると血液循環が改善され痛みが軽減するので、より筋力が発揮され股関節への衝撃吸収力も向上します。
この時、歩き方もガラッと変わる方が多いですね。
皆さんの中には、股関節関節包内に炎症が無くなっていると思われるのに股関節痛を訴えている方が多いです。
股関節関節包内に全く炎症がなければ、筋肉をほぐすことによってすぐに股関節痛は改善します。
股関節関節包内に若干の炎症が残っているときは、深圧後股関節痛は改善しますが、まだ痛みが戻ることが多いです。
股関節関節包内に強い炎症が残っている場合は、深圧を行っても股関節痛の改善は短時間となります。
しかし、股関節関節包内の炎症も、皆さんが持っている自然治癒力で必ず改善します。
足首のねん挫で、腫れて炎症が起きていても、時間の経過と共に炎症がおさまってくるのと同じです。
皆さんに考えて頂きたいことは、『筋力が出ない=筋力低下=筋トレ』と単純に考えないことです。
痛みはなぜ出るのだろう?
その原因を考え、原因に対応することが医療の基本となります。
🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸
いつもご愛読ありがとうございます😘
2022年、銀座に何かが起こる!
はじめまして、こんにちは。
ずっと先生のブログを拝見させていただいております。
先生に診てもらうにはどうしたらよいのでしょう?
最近、とても耐えらない状態でどうしたらいいのかわからなくなってきました。
湯本様
初めまして松本です。
matsumoto@ms-ginza.comまでご連絡ください。
お待ちしています。