変形性股関節症と遺伝
先週は久しぶりの大雪に見舞われ、その後は強烈な寒さに襲われ・・・冬本番の一週間でした。
散歩大好きのわが家のワンコもこの寒さはさすがにこたえたのか、外へ行ってもいつもの元気はありません。
朝も布団からなかなか出てこなくなりました(笑
インフルエンザも大流行のようですのでお気をつけください!
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変形性股関節症は遺伝によるのか?
「変形性股関節症」(以下、変股症)には、遺伝が関係していると言われています。
確固たる関連性が証明されているわけではないようですが、わたしは専門家ではありませんので医学的見地より何か意見することなどはできません。
ただ、わたし自身の経験や周囲で見聞きしてきたことをもとにして言うのであれば、やはり遺伝的要素はかなりあるのではないかと思います。
確かに、親子で顔や身体のつくりが似るように、骨格となる「骨」が似ていても何ら不思議ではありませんよね。
性格・人間性だって似るのですから(笑
わたしの両親は「変股症」ではありませんが、母方の兄妹にはいました。
ただし、股関節を形成する大腿骨頭が(正常な状態に比して)いびつであったり、また、臼蓋形成不全があったとしても、「変股症」としての症状、痛みが必ず発症するとは限りません。
具体的な症状がなければ病院へ行くこともないしレントゲンを撮ることもないでしょうから、わたしの親が正常な股関節であったかどうかはわかりません。
股関節に負担のある生活をしているかどうかにもよるかもしれません。
要は、痛みなどの具体的な症状が出ない限りは、「変股症」という自覚も生まれなければ診断されることもないでしょうから、世にいう「変股症」を発症した人以外のいわゆる“潜在的な予備軍”の数は相当数にのぼるのではないか、と勝手に推察しています。
わたし自身は、先天性股関節脱臼を起因とする「臼蓋形成不全」により、18歳のときに初めて「変股症」と診断されたのですが、あくまで脱臼したことがそもそもの原因であると思っていました。
ですが、遺伝的要素が関係しているという話しを聞き、その後に自分の親類にもいることを知り、また周囲でも親子で発症している方をみるようになって、遺伝がかなり関係しているのではないか、と実感するようになりました。
果たせるかな、わたしの娘たち、長女も次女も臼蓋形成不全でした。
レントゲン写真をみる限りにおいて、わたしの形とそっくりです。
現在高校生の長女は、中学を卒業するまで新体操をしていたのですが、その頃に股関節に違和感を感じ始め、関節を動かしていると時々ボキボキと音がすることもあったようです。
遺伝することが大いにありうると思っていましたので驚きはありませんでしたが、やはり複雑な思いでした。
新体操自体はハードな運動ですが、体操をしていたお蔭で身体はとても柔軟であり、筋肉の質をより良い状態で保つにはとても役に立っていると思います。
幸いなことに、 現在は特に痛みを感じることもなく、高校でも運動系の部活動をしています。
最初に長女が、続いて次女が臼蓋形成不全であることがわかったとき、その可能性を認識していたとはいえ、妻も残念がっていました。
ですが、わたし自身のケースと決定的に異なること。
それは、娘たちの将来に対して悲観していないということです。
わたしが「変股症」と診断されて早期の手術を医師よりすすめられたとき、わたし以上に落ち込み、悲嘆していたのは母でした。
何せ「進行性」であり、治ることがない(不治の病)と告げられたわけですから。
当時はまだ痛みがなく、実感のなかったわたしですが、将来悪化する(だから早期の手術が必要)と聞かされ、それはもう暗雲たる気持ちになりました。
繰り返しますが、いま、娘の股関節の将来に対しては悲観していません。
もちろん、親として注意深くケアしていかなければなりませんし、そういう身として生まれてきてしまったということから目を背けることはできません。
もしかしたらある時期に炎症が生じて痛みや変形(修復)が起こるかもしれませんが、進行し続けたり状態が悪化していくものと今は考えていませんので、以前とは将来に対する見方が異なります。
仮に変形が起きたとしても一時のことであり、かつ深圧®によって痛みのケアができると思うと、わたし自身のときより何よりも安心感があるのです。
いまはまだ現実をよく理解できていない娘たちですが、いずれはもっと詳しく伝えていかなければなりません。
その時には、誇張して将来を不安視させることなく、一方で事実を正しく伝へつつ、自分の身体を自ら主体的にケアしていくことの必要性をしっかりと伝えていきたいと思います。
自分の経験を伝えながら、娘が選んだ人生をしっかりと歩めるように、彼女たちなりのQOL(生活の質)を維持する手助けをしていこうと思っています。
松本深圧院がこの深圧®を通じて提供したいこと。
それは、痛みの除去はもちろんですが、この病気に対するこれまでの一般常識を覆し、将来への不安を取り除いてあげること。
わたし自身の経験からも、間違った常識に基づいた不安が取り除かれることによって、自らの身体に備わった自然治癒力も高まると信じています。
人がそれぞれに目指すQOLを実現させる手助けをし、それが結果として“活力のある国民生活”の実現に少しでも貢献することができれば、これほど本望なことはありません。
わたしは施術者ではありませんが、痛みを分かちあえる・共感できる者としての立場、患者視点を大切にしてこれからも経営の任にあたっていきます。
2018年1月28日
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