「一人ひとりの痛みに向き合う」それが深圧です!
松本深圧院での施術の基本である深圧 ®
深圧はわれわれが存在するためのベース(根幹)であり、深圧を通して社会に新しい価値(差別化された価値)を提供してきました。
以前、採用面接の際にこんなことを聞かれたことがあります。
「深圧(施術)のマニュアルはありますか?」
それに対して、「マニュアルはありません」と答えると、「えっ?」と少々驚かれました。
その方は、基本的にマニュアルや決め事に沿ってしか施術をされたことがないようでした。
現実に、事細かに規定されたマニュアル通りの対応しかしない治療院は少なくありません。
「これしか(ここまでしか)やりません」と、初めから「制約」を課した対応。
症状は患者さん毎に異なるはずですが、マニュアル通りの対応で全て良くなるなら、こんなに楽なことはありません。
さて、当院にマニュアルがない理由。
それはずばり、マニュアルを作れないから。
マニュアルとして一度規定してしまうと、それ以上の学び、成長が望めなくなるという弊害が出かねないので、それを避けるという理由もなくはありません。
ですが、そもそもの理由としては、わたしたちが「相手」にしているのは、単にあらかじめ規定されたマニュアルのみで対処できる「痛み」ではないから。
股関節痛と一口に言っても、人によって痛みの症状や経過は様々であり、十把一絡げに扱うことはできません。
また、その人の生活環境(仕事をしている、主婦である等々)や望んでいる生活の質(QOL)によって治療プランも変わりうるのです。
同じ股関節痛なのに、痛みの症状やトリガーポイントが多種多様であることは、深圧を創りあげてきた松本総院長が痛いほどによくわかっています。
未だにわからないことがあるし、新たな発見の日々。
だからこそ、マニュアルになんてまとめられないのです。
ベースとなる施術法は全員が共有しますが、そこから一人ひとりの患者さんの痛みの原因を突き止め、それにどう対処していくかは、実際に患者さんと相対し、問診と施術を重ねていくしかありません。
深圧という施術技法さえ身につければ、全ての痛みに対処できるものではありません。
深圧は、股関節痛を取り除くための一方法に過ぎませんし、魔法ではありません。
初めての施術時はもちろんのこと、患者さんのその後の状態や経過を把握しつつ、効果の程を見極めながら(文字通り)手探りでより良い状態にもっていくように尽力する。
言ってみれば、職人技が求められます。
深圧とは、突き詰めればコンセプトです。
手技としての技法である一方で、股関節痛を取り除き、より良い生活をおくってもらうための総合的なコンセプト。
手技やミッションをひっくるめて、わたしたちの思いが全て詰まった“ブランドエッセンス(本質)”であるとも言えます。
基礎となる哲学であり、
やり方(doing)より、あり方(being)をあらわたしたもの。
そして、わたしたちの思いがわかりやすく具現化されているのが、松本総院長の著書です。
この3つの著書は、われわれ既存メンバーにとっても“バイブル”です。
これから深圧のことを知りたい、学びたい、とお考えの方にはぜひとも読んでいただきたい。
ブランドエッセンスを通じて、根底の部分でつながっていること。
これこそが、わたしたちが松本深圧院という場で一緒に治療を施している理由です。
よって、仲間づくりにおいては、技術的なスキルの高さ、経験値よりも、このブランドのあり方、価値観に共鳴してくれるかどうかが一番のポイントです。
ブランドエッセンスを伝えていく。
組織行動のベースとなるために。
「やっていいこと」、「やってはいけないこ」とを自ら判断できるようになるくらいにまでにエッセンスを凝縮し、高めていく。
それによって、深圧が伝承されていくと信じています。
2024年3月10日
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