フォローアップ医学としての深圧
銀座で毎月一回開催している深圧体験会。
そこでは、わたし自身の個人的な変形性股関節症体験についてもお話しをさせていただいています。
出席者の大半は女性であり、正直なところ、男性であるわたしの体験がどこまで参考になるのか定かではありません。
それでも、痛みの原因とそのメカニズム、関節(骨)の変形に関する事実、筋力トレーニングに対する考え方など、わたしの実体験を通して見えるこれまでの(医療の世界における)「常識」とは異なる“常識”をお伝えすること、そしてまた、いま痛みが強くて辛い日々を過ごされている方々にその不安から脱して安心感や将来への希望を見出してもらうことが目的でもあります。
そして、わたしの体験もその一部に含まれている松本深圧院での長年の臨床より導かれた股関節痛の新常識。
変形性股関節症は進行性ではない!
股関節痛の原因は骨や軟骨ではない!
この新常識は、これまで松本深圧院に来院されたたくさんの患者さんを長年に渡って経過観察してきたからこそ導かれた“新常識”です。
わたしたちがしていることの肝を言い表すとすれば、それは
フォローアップ医学
皆さんの経過を長期間観察して、その間の変化について誰でも納得できるような説明を導き出すこと。
結果として、一般には誰にでも納得できる説明ができない「常識」が氾濫していることがわかってきました。
だからこそ、自信をもって伝えていきたい。
わたしたちの事業を通じた究極の目的は、
皆さまが股関節痛から解放されること
自骨であれ人工であれ股関節を長持ちさせること
それぞれの方々が望む生活の質(QOL)の実現をサポートすること
です。
深圧は、この目的を達成するための手段であり、皆さまから視れば良くするために利用する手段の一つです。
常々お伝えしている通り、股関節疾患は個人差がとても大きいため、痛みの原因・発症からの経過・期間、股関節自体の状態など人によって大きく異なります。
もちろん、その方がどのような生活環境(住環境、仕事環境、家族環境などなど)におられるかも重要です。
比較的に重症の方々が多く来院されている当院。
深圧で良くするために最善を尽くしますが、手術など他の選択肢が有効な方もいらっしゃいますので、その方に合った適切な方法で状態を改善させるためにお手伝いをするというが基本スタンスでもあります。
一方で、受ける側の根底にあるべきは、深圧にかけてみるにしろ、手術を選択するにしろ、その他の手段をとるにしろ、最後は本人がどうしたいか?どうなりたいのか?という思い。
精神論ではありません。
本人が納得してその方法を信じることができるか?
自ら本気で治したいと思い、主体的に知り、学び、試し、必要に応じて自分(生活)を変える勇気があるかどうか?
これによって、その後の治り方、経過に差が出ることはわたし自身がまさに体験してきたことであり、現場の先生方と話をしていても同様のことを言っています。
逆に言うと、自分が納得できないこと、受け入れられないことには従うべきではありません。
ぜひ、もっともっと多くの方に深圧、そして股関節痛の新常識を知っていただき、その方にとって適切な対処法が得られることを願って止みません。
体験者としての思いを大切にしつつ、皆さまの(将来への)不安を少しでも解消していけるように、これからもこのブログや体験会などの場を通じて情報発信をしていきます。
2020年1月19日
横須賀・観音崎にて(東京湾を一望できるレストランより)
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