変形性股関節症患者の寒さ・冷え対策
近年は、春・秋が短く、まるで一年中暑いか寒いかどちらか!みたいな気候になってきたように感じますが、今年もいよいよ寒さを肌身に感じる季節になってきました。
寒さと言えば・・・
わたしの場合、手術後の20代の頃は、冬の寒さはあまり気にならず、むしろ湿度の高い梅雨時の方が鈍痛があってとても嫌でした。
ですが、筋肉の痛みを発症してからは冬の寒さ、というか「冷え」に対して非常に敏感になりました。
ちょうど痛みのピークにあった頃(おそらく炎症性の痛みが酷かった頃)は、就寝後に体温が下がってくると股関節周辺がジンジンと痛み出し、寝ることもままならないほどでした。
よって、冬場の寒さ、冷え対策としては、昔からあれこれ試行錯誤してきました。
わたしはもともと全体的に身体が硬く、筋肉も硬直しやすいようです。
そのせいでしょうか、血行も悪くなりやすく、下半身が冷えると股関節周辺の動きも鈍くなり、痛みが出がちでした。
質のいい筋肉、柔軟性のある筋肉であれば、怪我などをしにくいですし、怪我をしたときの回復も早い。
それを痛感したのが、(20歳のときに)臼蓋回転骨切術の手術を受けたときでした。
わたしが手術を受けた病院には、日本全国から変股症患者が多数入院していたのですが、同期入院患者の中に、同手術を両足で受けた女性がいました。
彼女は、私より6歳年上で、ダンスや演劇をしており、身体がとてもやわらかかったのですが、リハビリ室で一緒に柔軟をしていると、そのやわらかさ、しなやかさに惚れ惚れするとともに、羨ましくて仕方がありませんでした(笑)
自分の身体の硬さ、筋肉の質の悪さをあらためて痛感しました。
そんな彼女とは、手術をした時期がほぼ同時期でしたので、お互いの回復度合いをよく比較できたのですが、まあ彼女の回復の早いこと早いこと。
こちらが両松葉杖をついて、ひーこらしながら歩いているところ、彼女は既に普通の杖で歩行しており、杖なしでも歩けるくらいまで回復していました。
また、歩き方がとても綺麗だったのが印象的でした。
そんな経験もあって、身体の柔軟性を強く意識するようになったものの、自分のあまりの身体の硬さには「あきらめ」の境地だったことを覚えています。
それはさておき・・・
術後の20代の頃は筋肉に異常がでていなかったこともあり、寒さで痛みを感じることもなかったのですが、股関節がいわゆる末期と言われる状態になった頃には筋肉のしこり(筋硬結)も相当にひどくなっていき、血行が悪くなると強い痛みが生じるようになりました。
「冷え」対策としては、下半身に厚着をすること。
とくに就寝時ですが、防寒インナーや厚手のパンツを身に着けています。
最近では、使い捨てカイロは重宝しています。
硬くなりやすい臀部(中殿筋の位置あたり)に貼って寝ます。
※カイロは低温火傷をする恐れがありますので使用に際してはご注意ください。
真冬でかなり寒さが厳しいときには、ホットマットを寝床に入れることもあります。
暖房は、部屋全体は暖かくなっても、眠りに落ちて体温が下がってくると直接的にはあまり効果はないように感じます。
こうやって温かくする一方で、一つ問題なのは、わたしは超暑がり、かつ多汗症であること(苦笑
よって、温めすぎても汗をかいて寝苦しくて眠れなくなってしまいます。
加減調整がなかなか難しく、着こむにも何するにも、あれこれ試しながら最適な状態を模索していました。
そんなこんなで防寒、冷え対策をしなければならないため、冬の到来はやっぱり少し憂鬱になりますね。
それと、最近はあまり使用していませんが、昔は温湿布をよく利用していました。
あくまで「温めること」を目的とした使用ですが、わたしは肌が弱いのであまり刺激のない湿布を選んでいました。
それまでは、温湿布は(当然ながら)痛みが生じたときに使用するものでしたが、ある冬に(カイロのストックが切れていたので)温湿布を貼って寝たところ、朝起きたときに温感があって寝起きの足の動きもスムーズでした。
温湿布を「温め」目的に使用することもできます。
最近はまたカイロを主に使っていますが、いろいろ試していると自分にあったケア方法が身についていくものです。
みなさんもいろいろな防寒、冷え対策をされていることと思います。
深圧によって質のいい筋肉を手に入れつつ、自分に最適な身体のメンテナンス方法を見つけましょう。
2019年11月17日
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