壁にはドアがある
先週の日曜日、松本深圧院恒例、秋の御食事会を開催しました。
「秋」といいながら当日はかなり蒸し暑い夏の一日でしたが、ご出席いただきました皆さまへあらためて御礼申し上げます。
これからも毎年開催していく予定ですので、これまでご参加いただいていない方もどうぞお気軽にご参加ください、お待ちしております!
さて、2週間ぶりの更新となってしまいましたが、今日のブログは題して「壁にはドアがある」
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先日、久しぶりにテニスをしました。
時間にして約90分、まだ夏のような日差しの下、久しぶりにボールを追いかけて動き回りました。
4年振りのテニス。
今回はそれほど感慨はありませんでしたが、4年前にプレイしたときがなんと16年振りのテニスだったので、そのときは(我ながら)本当に感激しました。
いま思い返しても、本当に嬉しかったし、楽しかった。
そのとき、自分のQOL(生活の質)が変わりました。
その頃は少しずつ走れるようにもなって自信もついてきたところで、テニスをやることを一つの目標としていました。
それが実現できたことが嬉しかったし、さらに自信もつきました。
一般的に「変形性股関節症」とひと口にいっても、その症状は人によって様々ですし、症状の改善に努めている人たちが目指しているQOLも様々です。
わたしにとって、昔とまったく同じように運動、スポーツをすることは不可能であるとわかっていても、楽しんで汗をかける程度に再びスポーツをしてみたいという希望はずっと抱いていました。
しかし、30代以降の股関節の状態の悪化、QOLの劇的な低下に見舞われていた頃には、スポーツをすることなど(いや走ることすら)二度とかなわぬ夢と思い込んでいました。
現実を直視しようとし過ぎたあまり、できないことを受け入れようと強いて自分を納得させていたという方が正しいかもしれません。
それが、深圧施術と地道なケア、リハビリによって股関節の状態も徐々に上向きだして今に至るのですが、年々股関節の状態が良くなっている感覚すらあります。
どうせダメだ、とか、無理するのはやめよう、と言い聞かせるのは簡単。
わたしの実体験としては、結果的に、ときに無理(と思えること)をして動くことによって道が開かれてきました。
だから無理をして頑張りましょう、なんて無責任なことを言うつもりはありません。
ただ、物理的に無理なことではなく、もしかしたら自分の思い込みによってつくられた「無理」があるかもしれません。
勇気をもって、一歩行動してみる。
ほんの少しの勇気と忍耐力をもって。
そして、動くことによって、少しでも喜びを感じることができたらしめたもの。
きっと、動かないでいるより動こうとする気持ちが徐々に大きくなっていくと思います。
ちなみに、テニスは妻と一緒にしました。
妻は昔テニスをしていたこともあって、そこそこうまいです。
結婚する前から股関節の状態が悪化していたため、妻はわたしがスポーツをして動き回っている姿をみたことがありません。
実はわたし・・・自分で言うのもなんですが、リレーの選手に選ばれたり、小学校の頃から脚力には自信があり、球技を中心に運動も得意でした。
いま思えば、子供時代、特に小学生時は、遊びといえば外遊び、山登ったり、野球をやったり、テニスやったり、など、基本的に身体を動かしての遊びばかり。
毎日、暗くなるまで外で遊んでいるような子でしたから、運動能力は自然と身についたようです。
そんな昔の自分を知る由もない妻は、“動けない夫”とばかり接してきたため、運動能力のある人だなんて思ってもいなかったようです。
でも、4年前にテニスをしたとき、わたしがプレイできること自体にも感激していましたが、意外にも?骨のある相手だったので驚いていました。
わたしを見る目が変わったようです(笑
たかだかテニスを一度したくらい・・・なんですが、冒頭に書いた通り、自分の中のQOLがワンランク上がった感覚になったことを覚えています。
「テニスなんて二度と無理」
思い込みでした。
壁にはドアがある
困難を乗り越えたというより、その壁にはないと思い込んでいたドアをみつけた、可能性を切り開いた感覚。
昔のようにまったく制約なく動けるわけではありませんし、どうしたって患足をかばいがちになりながらのプレイでしたので、後で健足側の腰にも負担がきました。
それでも、テニスをできたこと自体が嬉しい。
さすがにラグビーはもうできませんが(苦笑)、ランパス(走りながらボースをパスしあうこと)くらいならやってみたいですね。
こう在りたい、こうしたいという強い思いが、きっとあなたの壁のドアを見つけてくれると信じています。
2019年10月6日
三島スカイウォーク
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