行動が健全な思考をつくる
雨、曇り空、ジメジメとした気候の日々が続いています。
これが例年の梅雨なのでしょうが、昨年の関東地方は空梅雨で6月末には梅雨明けしたこともあり、今年の梅雨は長く感じられてしまいます。
梅雨が明けたら今年もまたあの猛暑がやってくるのか!?と思うと少々うんざりな気はしますが、それでもやっぱりあの夏空が待ち遠しい。
最近は雨続きで運動不足・・・今年の夏は外でおもいっきり歩き回りたいと思います!
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脳科学の分野では、「行動が思考をつくる」という研究報告があります。
とても簡単な例で言うと、
楽しいことがあるから笑う
のではなく
笑うから楽しくなる
科学的にも証明されているそうです。
行動派の人、あれこれ考えるより先に行動に移しているという人にとっては至極納得できることかもしれません。
ですが、わたしのように元来思索にふけりがちな人間は、概してモノゴトに対して反応的であり、行動よりも思考が先で結果を気にしがちです。
それを変えることは簡単なことではありません。
きっかけが必要でした。
「頭でわかっていても、できない」という人がいるかもしれませんが、自らの経験を踏まえて言わせていただくなら、とにかく一度行動してみると、結果的には行動して良かったと思うことがほどんとでした。
行動することによって、少しでも快感、前向きな感覚(動いてみてよかった)を味わえたらしめたもの。
振り返ってみると・・・
30歳過ぎに股関節の状態が急速に悪化した頃、当時は埼玉県のふじみ野にいた(個人事業時代の)松本先生と出会い、通院し始めたのですが、かなりの遠距離通院でした。
当時は痛みが酷かったですし、とにかく動くことが億劫で仕方ありませんでしたので、通うことはきつかったです。
外に出ること自体が嫌でしたし、その頃の行動範囲は相当狭かったです。
ですが、思い切って行動しました。
何とか少しでも良くなってほしいとの願いで動きました。
結果として・・・
痛みがなくなって、今では走ったり、登山までできるようになった股関節。
そして、この深圧事業を手掛けるようになったこと。
縁が生まれたことも含めて、これらは思い切って行動した結果によって実現したことです。
以前のブログで、痛みは脳(恐怖心)がつくりだしていることについて触れました。
検査をしてみると異常はないのに、辛い痛みがいつまでも消えない人たちが少なくありません。
そんな人たちに対して、認知行動療法などの心理療法によって痛みを取り除こうとする取り組みが注目されています。
「考え方のくせ」を変えることで、苦しみを和らげようという手法です。
また、わたしも実践しているマインドフルネス瞑想もこうした取り組みの中で活用されています。
慢性腰痛の治療で実績のある福島県立医大では、「痛いから動けない」という考え方から脱却して「痛くても動こう」へと変えてもらうことに力を入れているそうです。
同所では、たしかに運動は痛みを軽減しやすいという点もあるが、例えば「腰痛で趣味の合唱ができない」という人には「見学だけでいいから会場へ行きましょう」とすすめているとのこと。
それは、その場に出向いて仲間とコミュニケーションするだけでも生活の質をあげるきっかけになるからだといいます。
動けないという思い込みの罠に陥っているケースもありうるのです。
他ならぬわたし自身、股関節痛を理由に自らの行動を制約していました。
実際に本当に痛くて、家の中で動くのすら億劫になる時期もありましたが、それでも、本気で動こうと思えば動けるにもかかわらず、股関節痛のせいにして動かずに悶々としていたこともありました。
当院に行ってみたいが、外出するのが億劫であったり、都心(銀座)まで通うのが怖い、不安だという声を聞くこともあります。
※以前、ある股関節痛患者さんの娘さんが、母をここへ連れてきたいが痛みが強いことに加えて外出することを怖れているので連れてくることができない、と嘆いていました。
むろん、現実問題として公共交通機関での移動が困難なケースもあるかもしれませんし、タクシーを利用するとか親族などの付き添いがなければ外出できない方もいらっしゃると思います。
ですが、もしその手段を何とかして確保できるのであれば、ぜひ一歩を踏み出してほしい。
痛みに苦しみながらも、外へ出ることが億劫になり、又は歩くことに「恐れ」を感じている方へ。
松本深圧院へ行ってみたいと思うけど、通院するのが大変、面倒、不安に感じている方へ。
一歩踏み出してみましょう。
当院の先生たちへ痛み、悩みを打ち明ける。
一方で先生たちからいろいろなアドバイスがあります。
要は、治療といっても一方的なものではなく、人と人との交流であり、コミュニケーションがあってのものです。
行動したその先には、きっと不安から解消されてポジティブな思考が派生的に生じていくと思います。
思考や言葉が先にあってもいい。
ただし、その後でそれを行動に移してみる、体験してみることが大切。
これは人生全般について言えることでもあります。
わたし自身、失敗したこともたくさんありますが、岐路に立つと、自我の求めにしたがって行動してきました。
何もしないことのリスクの方が嫌であったこと、後で後悔することの方が嫌だったからですが、そんな行動を積み重ねてきた結果が「いま」の自分であり、動いてみると、やはり後で良かったと思うことがほとんどです。
やりたいと思うことがあれば踏み出してみる。
これはわたしがいまも不断に心がけていることです。
2019年7月7日
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