安心と希望と信頼
環境汚染、ストレス過多社会、乱れた生活、偏った食生活、不安な老後、などなど。
いまの時代はネガティブ・ワードで人々の不安を煽り、それをビジネスチャンスとしている”健康ビジネス”が少なくありません。
実際に、
不安(Fear)
不確かさ(Uncertainty)
疑念(Doubt)
の頭文字をとったFUDというマーケティング手法があります。
消費者や大衆の「不安、不確かさ、疑念」を煽ることで目的を達成するというマーケティング手法であり、そもそも人間は不安、不確かさや疑念という感情を避けたがるという性質があることを利用したものです。
これらの感情を煽ることにより、そこに救いの手を差しのべるような広告によって容易に脅されてしまうのが人間の性。
もともと、ビジネスの付加価値は、不安、不便、不満を解消することにあります。
だからといって、ネガティブ情報によって不安を過剰に煽り、それで儲けるなんて倫理的に許しがたいとの思いはあります。
とりわけ、健康や命にかかわる(人間が一番気にする)領域では尚更のこと。
医療現場においては、目的が何であれ、医療従事者の側より患者に対して不安や恐怖心を煽って来院を促すことなどは決してあってはなりません。
ですが、例えば多くの日本人が毎年受ける定期健康診断。
診断の結果、本当は気にするほどの異変・病気でもないのに病人扱いとして診断され、治療を勧められて病院通い、または薬漬けになるなんてことが実際に起こっているといいます。
これなどは一種のFUDマーケティングと言えますね。
薬の誤用や過剰摂取は命にかかわります。
薬って怖いです。
感染力の強いインフルエンザウイルスに対して強い抵抗力と速効性を誇るタミフルなどは身近な例です。
幻覚症状をもたらすと言われていますし、服用した人が転落死する事故も起きています。
因果関係の真実はわかりませんが、副作用が大きいことには間違いないようです。
身体や命にかかわる専門情報を取り扱っているが故に、人々を簡単に操作できてしまうのが医療機関であり、医薬品業界でもあります。
話が少々逸れてしまいましたが・・・(苦笑)
ただでさえ「情報の非対称性」が大きい医療分野において、患者を不安に陥れることをしてはなりません。
※医療における情報の非対称性とは?
医師の方が患者より治療等の専門情報を圧倒的に多く有しているため、患者は医者に比べて不利な立場にあるということ。
ですが、「変形性股関節症」などの股関節疾患の医療現場においても、(意図的ではないとはいえ)FUD的な対処によって不安に陥らされ、やむなく手術に追い込まれていることが現実に起きていることも事実。
もうだいぶ昔のこととはいえ、わたし自身、身をもって体験したことでもあります。
最近では変わりつつあるのでしょうが、いまだに病院で受診したことによって将来への不安や恐れが増大したという方が少なくありません。
当院の患者さんからの最近の話の中でも、明らかに誤った(ネガティブ)情報で患者さんを不安にさせているケースもあります。
事実を伝えることと、不安にさせることとは違います。
今の時代、深圧のような保存療法によって(手術をせずに)痛みなく快適に過ごすことができている方も大勢いるという現実に目を向け、実状(外科的治療以外の方法が適しているケースが在ること)を知ることも大切です。
治せるのは外科的治療=手術しかないという狭い考え、思い込みから脱し、本当に目の前の患者さんが望むことに対して向き合い、いろいろな選択肢の中から何がいいのかを提案していくことこそ本来の医療ではないでしょうか。
たしかに、医療現場で確証がもてないこと(将来)に対して楽観的な言葉を発することにはリスクがあるでしょう。
「必ず良くなります」と伝えたところで、今の時代、良くならなかったら訴訟を起こされる可能性も大です。
ですが、むやみに不安や恐怖心を増長するようなことはすべきではありません。
病院は不安や恐怖心を増長させる場でよいのでしょうか?
わたしたち松本深圧院は、いわゆる医療機関ではありません。
ベストエフォート型(最大限の努力)の治療をおこない、治癒に導くタイプの専門施術院です。
そして、来院された全ての患者さんが深圧によって良くなると信じて施術にあたっています。
とはいえ、結果として全ての方が100%深圧にマッチするものではありませんし、残念ながらなかなか効果が出なくて途中であきらめて来院されなくなる方もいらっしゃいます。
ですが、わたしたち自身、根拠もなく軽はずみで患者さんに「良くなります」などと言っているわけではありません。
長年に渡り、ここで実際に良くなっている方々をたくさん診てきたことの経験・症例がベースにあり、それに基づいた自信によって患者さんを快方へ導いていきます。
だからこそ、松本深圧院は、安心、希望、信頼を与えることができるような場でありたい。
希望 Hope
安心 Relief
信頼 Trust
これはわたしが勝手に考えたのですが、わたしたちが行っているのは、
略して、HRT(ハート)マーケティング、そしてHRT(ハート)施術。
深圧を受けることによって、
「自分がいまどうなっているのか?」=「現状」を知ること、
つまり、痛みの原因や状態を知ることによって現状に対する「安心」と将来に対する「希望」を抱くことができる。
それには、提供する側と受ける側の「信頼」があってこそ。
松本深圧院は事業会社であり、股関節痛に苦しんでいる方々を救うという使命を果たすために、その存在をできる限り多くの人にしってもらうために情報発信をしていかなければなりません。
必ず良くなる!
常にそういうスタンスで臨んでいます。
提供するわたしたちだけでなく、患者さん自身にもそう信じていただくこと。
提供する側からの共感、受ける側からの信頼が相まったとき、望み通りの結果が得られるのです。
「なんだ、結局は患者の心持ちに頼るのか・・・?」
そうではありません。
どんな病気に対してもそうかもしれませんが、正しい治療と、正しい導きに耳を傾けて素直に受け入れて信じる心持ちが一緒になって初めて効果を発揮するのだとわたしは思っています。
わたし自身、医師の言葉をただ鵜呑みにし、将来を悲観しながらネガティブな思考に陥っていた頃は、自ら主体的に治そうとか良くしようという心持ちがなかったように思います。
それが故の術後のメンテナンス不良であり、結果的に悪化状態が引き起こされたのだと思います。
ですが、松本総院長に出会い、「絶対に良くなります」という言葉と正しい(と信じることができる)情報、また、正しい方向へ導いてくれたことでそれを受け入れ、自分でも絶対に良くするぞ!という強い気持ちが芽生えました。
深圧自体の効果はもちろんですが、改善においては自分自身の心の在りようが変わったことが実は一番大きかったのではないかと今では思っています。
だからこそ、痛くて辛い状態で来院いただいた方々にはぜひ自分と同じ体験をしていただきたいと思い、わたしは松本総院長とともに、「患者さんに安心、希望、信頼を与えられるように接してほしい」と社内でも繰り返し伝えています。
これからもずっと当院の基本的な支柱であり続けます。
2019年5月19日
ヒゲおじさん!?
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