賢い患者の七大戦略
真夏日が続く日々・・・毎日この暑さにうんざりですが、わたしは自宅ではほとんどクーラーを使用していません。
日中(仕事中)はさすがにクーラーなしでは過ごせませんので、せめて自宅にいるときくらいは脚(特に股関節周辺)を冷やさないようにするためです。
海と山に囲まれた田舎なので風通しがよいこともありますが、夜は自然の風と扇風機でしのぎます。
とはいえ、風が全くない日はさすがにきついですね(苦笑
今年は梅雨が異常に早く明けたので、まだ7月下旬・・・今年の夏は長丁場です。
熱中症に気をつけながら、この長い夏を楽しみましょう!
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このブログでも度々引用しているアメリカの著名な健康医学者であり、医学博士でもあるアンドルー・ワイルさん。
もうだいぶ前になりますが、代替医療の分野で活躍されている民間医療家・翻訳家の上野圭一さんの本を読んだとき、ワイルさんのことが紹介されていたことがきっかけで直接たどってみたくなり、その著書を読むようになりました。
例えば、
『癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか』(角川文庫ソフィア)
専門用語も多く、最初は少々読みにくいところも感じたのですが、読み進めていくうちに、現代医療及び代替医療を中心とした自然治癒について、両方のバックグラウンドがあるワイルさんならではの豊富な経験と臨床に基づいた考察や事例にとても共感していきました。
ワイルさんの根本を貫く考えは、
「害にならないかぎり、効くと思われる妥当な方法はなんでも利用する」
代替医療に傾斜した人にありがちな、「現代(西洋)医療を否定する」のではなく、それぞれの得意とするところを身体の症状、置かれた状況に応じて適切に利用しましょう、ということ。
そして、その大前提となるのが、人間の自然治癒力を最大限活かすことです。
人間には元来「治る」力が備わっていることに異論を唱える人はいないと思います。
簡単な例でいえば、指を切っても切り傷が時間とともに塞がって治るのも自然治癒力です。
「治療」であれ「治癒」であれ、自然治癒力をできるかぎり発揮できるように仕向けることが大切であり、それが本来のあるべき方向だと思います。
松本深圧院(深圧)も根本はまさに同じ考えです。
自然治癒力が活性化・発揮されるように後押しすることが深圧のベースにあるのです。
骨の変形ではなく“修復”といっているのは、それが人間の身体に備わった治癒の一形態であり、治癒が実際に起こっていることの証でもあるとの考えです。
変形して悪化の一途を辿るとは考えていませんし、それは、松本総院長の個人事業時代より長年に渡る多くの患者さんへの治療より得られた臨床結果です。
何よりも、わたし自身がそれを体現してきましたので、自信をもっています。
さて、そのワイルさん、上記著書の中で、治癒に成功した患者の条件として(賢い患者の七大戦略と題して)以下をあげています。
1 否定的見解を認めない
2 積極的に助けを求める
3 治った人を探し出す
4 医師との建設的な関係をつくる
5 人生の大転換を恐れない
6 病気を貴重な贈り物とみなす
7 自己受容の精神を養う
わたし自身、自分の体験を踏まえて、このワイルさんの考えにとても共感しており、今では座右の銘になっています。
医師より「不治の病(障害)」であることを告げられ、「進行性」で加齢とともに悪化していくことは避けられないという否定的見解に屈することなく、「どこかに救いの手があるに違いないという希望」を捨てずにいたことによって出会ったのが松本総院長でした。
良くなった人を通じて得た“機会”であり、積極的に助けを求めていたが故の“機会”でした。
また、この病気を受け入れられなかったり、以前と同じように良くなること(元の状態に「戻す」こと)に目がいっているうちは、深圧によって状態が改善した後でも調子の浮き沈みが激しく、健全な生活はできていませんでした。
ですが、この病気はいわば天命であると受け入れ、かつ元に戻るのではなく、新しい自分になるための源であるという考え方ができるようになるにつれ、股関節の調子も安定し、年々調子が良くなっていることを実感しています。
現在は、数年に一度レントゲン検診をするくらいですが、(自らの状態をしっかりと把握している中で)医師との付き合い方もわきまえられようになったので、求めず、騒がず、相対することができています。
病気と闘うのではなく、受け入れてそれに合わせて自分が変わる。
どんな病気にも当てはまるのではないかと思います。
いいものは何でも取り入れる
世間で言うところの「常識」や「思い込み」にとらわれず、柔軟かつ謙虚な心持ちでいることが自分を生かす・活かす上でいかに大切であるか・・・あらためて思い知る気分です。
2018年7月22日
油壷マリンパークにて
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