甘ったれ変形性股関節症患者と厳妻
満員御礼!
6月17日(日)開催予定の『股関節シンポジウム』ですが、お蔭様で参加申込者が定員に達しましたので、応募を締め切らせていただきました。
初の試みでもあるこの企画、どのような「場」になるか(主催者側である)わたしたち自身も楽しみにしています。
6月17日、銀座でお待ちしております!
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最近はほとんどテレビも見ないのでわかりませんが、以前は芸能人の「恐妻家」ぶりをネタにした番組がよく放送されていました(もう流行っていない?)。
恐妻とは、
「夫が妻に頭が上がらないこと」
(学研『現代新国語辞典』より)
だそうです。
その意味からすると、わたしの妻は恐妻というわけではありませんが、少々厳しいかもしれません・・・厳妻でしょうか・・・(苦笑
股関節の状態が徐々に悪化し始めていった頃、まだ深圧も知らない当時でしたが、股関節に荷重をなるべくかけないようにすること、重たいものをもってはいけない、という医師のアドバイスにしたがっていました。
その頃、ちょうど結婚したばかりの頃でして、買い物にいくと、わたしは軽い物をもち、妻が重たいものをもってくれました。
家の中で重たいものを動かしたりするときも、妻が率先してやってくれました。
そう、とても優しい妻でした。
そして、子供が生まれ、子供を一緒に連れてのお出かけ、買い物に行くようになります。
わたしの足が悪いことを考慮して、外出時に子供を抱っこするのはほとんど妻。
さらに、買い物へいくと、妻は子供を抱えながらできる限り荷物ももっててくれましたし、感謝感謝です。
時は経ち・・・
足の状態が徐々に良くなっていきました。
それでも、買い物へ行くと、わたしはいつも軽い物ばかりもち、妻が当然のように重たいものをもちます。
別に特別重たいものじゃないし、当時の自分がもっても何ら問題なさそうなものでも、重たい物をもつのは妻という習慣になってしまっていました。
人間、慣れって怖いです。
ある時、妻が言いました。
「いいよね、足が悪い、病気だって言えば、何でもやってもらえて・・・」
私「・・・・・・・・・・(汗)」
その後、買い物をした際、自ら重い物の方をもつようにしました。
妻 「いいよ無理しなくて。私がもつから。」
私 「いや、大丈夫。これくらいならもう問題ないよ。」
妻 「あらそう、じゃあお願い。これも持ってくれる?」
私 「・・・はい」
また、足の調子があまりよくないときに何かを頼まれると、
(私)「ちょっと足の調子がよくないんで・・・」
(妻)「ふーん、その割には自分のことになると動けるんだね。昨日も(友人に会いに)出かけてたじゃない?」
(私)「・・・・・・・・・・(汗)」
わたしが甘えていたのがいけないのですが、妻もそれに気づき、以来、あまり容赦しなく?なりました(苦笑)
妻が重たいものをもつのが当たり前なんて思っていませんでしたが、いつのまにか、つい習慣のようになってしまい、結果的にかなり甘えてしまっていました。
妻は大学病院の整形外科に勤務していたこともある看護師であり、変股症患者を看ていた経験もあるのでその対応は慣れたものでしたし、もともと甘やかすというよりむしろ厳しい方でした。
でも、わたしの甘えに気づいてからは、更に厳しくなりましたね(苦笑
でも、甘えていたわたしがいけないのです。
痛みがなくなってから足をもっと“使って”いかなければという姿勢に変わってからは、できることは積極的にやるようになりました。
正直なところ、最近でこそ、 無理をする・しないの加減がわかるようになりましたが、以前はその程度がわからず、本当に無理をしてしまって次の日大変なことになったなんてことが少なくありませんでした。
なので、「こんな奴(→自分)と一緒に暮らす家族は大変だな・・・」と思ってしまうこともよくありました。
だからこそ、妻をはじめ、家族や両親など、周囲の人たちにはもっともっと感謝しなければなりません。
そんなわたしですが、今でもたまに「甘え」が出たりすると、すぐに妻に「カツ!」を入れられます。
いや、妻だけでなく、最近では娘たちからも「カツ!」を入れられます・・・(厳しぃー!)
幼児の頃は、「パパは足が悪いから・・・」といって、抱っこしてもらいたいのに我慢していた我が家の娘たち(涙)
いまは妻と同じく、厳しい目を向けてきます(苦笑
でも、こんな甘ったれ男には、それくらい厳しい妻や家族がいてくれた方がいいのです・・・と思うようにしてます(笑
そんな妻ですが、今のわたしの足・股関節の状態の良さには驚いています。
何せ、ランニングまでできるようになったのですから。
結婚した頃はちょうど股関節の状態が悪化した頃だったため、長く歩けない、モノもてないはで全く役立たず。。。
ウィンドウショッピングなんてもっての他。
ショッピングモールなどへ買い物にいっても、10分も経つとすぐに足腰痛くなってアウト。
同じく「疲れた~」といって駄々をこねる子供と一緒に、ファストフードや喫茶店でずっと休憩(妻の買い物待ち)していましたね。
当時は、それこそ(通勤の問題で)仕事もできなくなってしまうのではという程の状況でしたから、それに比べれば、今はいかに動けるようになったことか!
年を重ねるにつれて足の状態が良くなっているようで、何だか不思議です。
とはいえ、調子に乗らず、これからもしっかりとケアしていこうと思います。
それはさておき、病気や障害をもち、多少なりとも生活に制約をもたざるをえない人にとって、家族など周囲の人々の理解と協力は欠かせません。
だからこそ、日々感謝の気持ちを伝えなければいけませんよね。
そういう当たり前のことに気づかせてくれたくれたのが、変形性股関節症であり、妻でもあります。
これからもこの甘ったれ男にカツ!を入れてもらいつつ、少しでも行動で恩返しできればとあらためて思う今日この頃です。
2018年6月3日
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