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石より重い医師のコトバ

皆さんこんにちは。

今日はある訪問先でのお話。

その方は、編み物をしていない日はないというくらい、毎日毎日編み物をしている方でした。まさに「編み物が生きがい」と自分で仰るくらいに編み物が好きな方…

その方が眼科を受診した際に医師から伝えられたコトバ…

「眼が疲れてます。眼を休ませる努力をして下さい。」

眼科の医師と患者という中ではよくありそうなやり取りで、何気ない医師の一言。

しかし、この何気ないやり取り、一言が、この方にとっては大きな影響を持つものでした。

その言葉の通り、生きがいと言っていた編み物を控え、眼を休めるために日中も横になる時間を作り…

いつもであれば、テーブルに編み物を広げ、何かを編みながら出迎えて下さる方が、片付いたテーブルの前できちんと座って待っている姿が、不自然でなりませんでした。

その事に対して、こちらからフォローする言葉を加えても、そこはやはり医師の言葉は強し…そう簡単に状況は変えられません(~_~;)

こんなやり取りを、整形外科時代にたくさん経験してきたなと、ふと思い出しました。

「歩かないで!」「動かないで!」「体重を掛けないで!」「マッサージはしないで!」など…今までキリがないくらい、やり取りをしてきたなと思います。

リハビリをする側が、患者さんにとって最良の方法を選択してアプローチしたと思っても、たった一言で180度ひっくり返されてしまう、医師のコトバ…

患者さんと向き合っている時間や症状に触れている時間は医師より長いはずですが、その時の状況だけで判断され、「先生に言われたから…」で今までのやり取りが無しにされてしまうくらい、医師のコトバは重い。

疾患でみればそれは一つですが、症状やその方自身、生活背景、環境すべてにおいて多様であり、ひとつとして同じものはありません。コトバはそれらを理解した上で伝えなければならないくらいに重く、責任のあるものだと思います。

もちろん、モニターしか見ないで伝えるのは論外。

「石より重い医師のコトバ…」

そう思う、ある訪問での出来事でした。

そんな中、編み物が生きがいの方が眼の負担を少なくするため、短時間で編めるブローチ作りを自分で始めるようになっていました。

そんな姿を見て、転んでもただでは起きない気持ちの強さを感じ、とても嬉しくなった今日この頃でした( ^∀^)

「医師のコトバより、意志のツヨサ」

こちらの方が遥かに重かったo(^o^)o

 

 

 

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