深圧という選択
深圧という選択
仙台店での業務を担わせていただき、約3ヶ月が経ちました。
まだまだ仙台店での経験は浅いので、ここは一つ整形外科時代での経験から。
外来で通院されていた変形性股関節症の方へ深圧を行った時の話です。
当時、その方のリハビリを担当したのは私ではなく、同期入職の理学療法士でした。その頃はまだ深圧を学んでいなかったので、リハビリは物理療法と併せて軽いマッサージか、運動療法中心での介入でした。
当然、同期も同様のアプローチでその方へリハビリを行なっていましたし、軽度の症状だった事もあり、軽快されその方は来院されなくなりました。
しばらくして、その方が数年ぶりに来院され、その時の表情は苦痛そのものだったと覚えています。私は、その時には深圧と出会い、どのようにリハビリの中で行っていこうかを考えていた時期でした。
しかし、その方の担当になったのは別の理学療法士…同期は別の部署へ異動になっていたので、後輩が担当する事になりました。
後輩は変形性股関節症に対し、筋トレやストレッチなどの、いわゆる変形性股関節症に対して「一般的には正しいとされる理学療法」を提供しました。しかし、それは進行性の症状に対し悪化をさせないための理学療法…当然、悪化していた症状には目に見える効果がなく、患者さんが医師へ相談する事となり、以前、同期がリハビリをしていた時に一緒にみていたという理由で、自分が担当を任される事になりました。
それが臨床の現場で行う初めての深圧…
当時は、とにかく奥の筋に対してアプローチする事だけしかなかったので、とにかく圧しましたσ(^_^;) もちろん、強く圧す事に集中した深圧だったので、患者さんは痛かったようです(^_^;) でも、終わった後は症状が軽くなっていたという事に何かを感じて下さったのか、笑顔で「痛いよねー」と言いながらも毎週リハビリに通って来て下さいました。
そんなリハビリを続けて数ヶ月、痛みで壁を伝いながら通院していた方が観光へ出掛けるようになり、大好きなビールを会社帰りに楽しめるようになっていました。
この話にはもう少し続きがあります。
ただ、今回の経験の中で、自分がお伝えしたい事は、「誰」がリハビリをして良くなったかではなく、「何」を選択したかということです。
股関節の症状に対する様々な施術がある中で、皆さんは「深圧」という選択肢、手段を知っています。
これはとても重要な事だと考えます。
症状を「進行」と見るか、それとも「修復」と見るかで、これからの見え方が全く違うモノになります。
長い冬を抜け、春を感じていきましょう^_^
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