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股関節痛で苦しんでいる方々へ

 

都合によりしばらく休止していた本ブログですが、ようやく再び定期的に更新していくメドが立ったこともあり、再開することにしました。

 

いまはちょうど春・・・ということで、始める(再開)にはグッドタイミングです ^ ^

 

当面は2週間に1回くらいのペースで更新し、いずれ毎週1回に戻していきたいと思います。

 

※更新日は以前と同様に日曜日です。

 

松本深圧院のこと、股関節のこと、プライベートなこと、などなど気ままに発信していきますが、またお付き合いいただけましたら幸いです。

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

さて、再開一発目は、

 

「股関節痛で苦しんでいる方々へ」

 

と題して、

 

病院で「進行性の病」として「変形性股関節症」と診断され、途方もなく不安な日々を過ごされている方々に対して、

 

一人の「変形性股関節症」患者だった者として、

 

痛みを克服してQOL(生活の質)を改善した者として、

 

そして、いまは痛みで苦しんでいる方々に対する支援をおこなう者として、

 

あらためてお伝えしたいことを記すことにしました。

 

少し長くなりますが、よろしければお読みいただけると嬉しいです。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

わたしが先天性股関節脱臼(以下、先天股脱)に起因する臼蓋形成不全のため「変形性股関節症」と診断されたのは、高校生のときでした。

 

当時はまだ股関節自体には痛みは全くなく、多少腰痛が出る程度でしたが、出生時の先天股脱による手術時に将来の経過観察を言い渡されていた母の助言により、あらためて専門医に診てもらったときのことです。

 

分類・段階としては、「前期症状」とのことでしたが、

 

このまま放っておくと、

 

「進行性なので変形が進み、痛みがでる」

 

「骨が破壊症状を起こしたら人工股関節にするしかない」

 

よって、

 

「まだ健全に近い今のうちに自骨での手術をすべき」

 

とのことでした。

 

青天の霹靂とはまさにこのことを言うのでしょうか。

 

健常者であることを疑ったことのない身に生じた突然の無情な通告。

 

大好きだったスポーツ、運動も控えるように言われ、仮にいま手術をしたところで、これまでのように股関節に負担がかかるような運動は無理であると言われたときには、頭が真っ白になりました。

 

なぜなら、スポーツができなくなる、走ることができなくなることが当時の自分には想像できなかったため、また、当時は全く問題なく運動もできていたため、

 

「なぜ?」「どういうこと?」

 

という思いに頭が支配されてしまったからです。

 

それでも唯一救いであったのは、

 

「(まだ若く前期症状でもある)いまのうちの手術をしておけば、一生(自骨で)もつ可能性が高い」

 

「今ならそれが可能」

 

「(術後)状態が良ければ適度な運動なら可能」

 

という医師からの言葉。

 

それでも、

 

「いつか悪化する」

 

「進行性」

 

という言葉に、初めて人生に暗雲たる気持ちを抱いたことを覚えています。

 

以来、この病気は「進行性である」という認識が自分の中にインプットされ、年を重ねるほどに自分の股関節・脚は悪くなるもの、という「常識」が形成されました。

 

それから2年後、大学一年次の夏休みに「臼蓋回転骨切り術」という手術を受けました。

 

術後、懸命なリハビリ(今にして思えば「間違ったリハビリ」)を経て、何とか普通の生活ができるようになりましたが、手術によって生じた脚長差の影響もあり、万年腰痛となりました。

 

術後、8年が経過した頃、股関節の曲りが急速に悪化し、それまで感じたことのない痛みを感じるようになりました。

 

レントゲン検診の結果、関節軟骨がほとんどなくなっていました(レントゲン上で骨と骨の隙間がほとんど見えなくなっている状態)。

 

「残念ながら進行して悪化してしまい、軟骨がほぼ磨り減っている。」

 

「このままだと骨と骨がぶつかりあって破壊症状を起こしかねないので、なるべく股関節に負担をかけてはいけない。」

 

「(まだ若いので)できる限り維持させて人工股関節に置換する時期を遅らせるしかない。」

 

「完全な末期症状である」

 

ことを告げられました。

 

痛みついては、痛みどめ薬の処方しか手がなく、耐えられないようであればすぐにでも人工股関節にするしかないとのこと。

 

この時点で、「一生もつかもしれない」という希望はなくなりました。

 

術後、回復して時々嗜んでいた軽いスポーツももう二度とできないのだというショック、いや、そもそもまともな日常生活を送ることができるのか、ずっと仕事生活を続けられるのかという不安に急に襲われ、悲観的な将来ばかりが頭に浮かぶようになりました。

 

ここまでお読みいただいてお気づきの通り、

 

医師からは将来を悲観するしかないような言動・対応しかされていないこと、

 

わたし自身、専門家バイアスに取りつかれ、医師の言葉を鵜呑みにしている、反応的になり過ぎている、ことがわかると思います。

 

解決策は一つしかないと思い込み、一元的にしか物事をみていませんでした。

 

その後の深圧との出会いから改善に至る経緯等については、体験談(⇒こちら)にゆずるとして、ここで皆さんにお伝えしたいのは、

 

1.解決策は一つではない

2.痛みが一生続くということはない

3.進行性ではない

 

つまり、決して悲観する病気・障害ではない、ということです。

 

1つ目。

 

わたしたちの深圧のように、手術だけに頼らずに痛みを克服する方法があります。

 

手術は万能ではない、深圧も万能ではない。

 

それでも、いくつかの選択肢がある中で、自らの状態にとって最適な治療法を考えることができます。

 

決して、「これしかない」と思い込まないことです。

 

そして、2つ目。

 

痛みがしばらく続くと、この痛みが永続するのではないかという不安が生じるものです。

 

ましてや、痛みが発症してから病院で「変形性股関節症」であると診断され、「進行性である」「治るということはない」と言われたら、誰だってそういう不安を抱くと思います。

 

だからと言って、手術をすれば全てがよくなるわけではありませんし、身体にメスを入れることによるリスクも覚悟しなければなりません。

 

また、入院から術後の生活にも家族の協力が不可欠ですので、そう簡単に踏み切れるものではありません。

 

手術は一つの手段ではありますが、当院では手術をした方がいい人としない方がいい人の見極めはおこなっており、それに基づいてアドバイスをしています。

 

とにかく、わたし自身がそうであったのですが、痛みがずっと続くことはありませんし、明るい希望をもって、納得のできる治療を受けられることを切に願います。

 

最後に、「進行性」ではないということ。

 

ここは松本深圧院としてこだわりたいポイントであり、進行性ではなく、骨が人間の自然治癒力によって“修復”するという考え方です。

 

根拠のない楽観論にもとづいているのではなく、長年の深圧施術という触診によって、患者さんの痛みと悩みに直に触れてきた臨床結果により導きだされた事実のみがわれわれの考え方のベースになっています。

 

患者さんにとって痛みがあることが一番辛く、この痛みを軽減させる、除去することが一番の望みであると思います。

 

ただし、痛み止め薬のように一過性の対処ではなく、根本的な痛みの原因をつきとめ、取り除くことができれば一番喜ばしいことです。

 

わたしたち松本深圧院は、そのために存在しています。

 

ひと口に股関節痛といっても、人によって痛みの質、部位、状態(炎症が発症しているのか否か等)は様々です。

 

深圧によってすぐに効果の出る状態にある人、なかなか効果が出ない人もいます。

 

わたしは後者でした。

 

わたしが深圧を受け始めた頃は、ちょうど修復期に入っていたであろうこと(炎症による痛み)もありましたが、そもそも筋肉がしこりだらけで相当にひどい状態にありましたので、時間がかかりました。

 

効果を感じ始めたのは、3~4か月ほど経ってからだったと思いますが、半年経つと、一時の酷い状態から脱し、動くこと・日常生活が楽になっていくのを感じ始めました。

 

すぐに効果は出なくとも、痛みの発症メカニズムをわかりやすく丁寧に説明してくれたことによる安心感が心理的に大きく、よって、こうすればこうなるという論理が非常に納得できました。

 

何よりも、自分の痛みに向き合ってくれているという安心感と信頼が醸成されたことが大きかったのです。

 

それがあるからこそ、「必ずよくなる」という松本先生(当時)の言葉を信じることができたのであり、諦めずに続けていくことができました。

 

また、個人差が大きいだけに、十把ひとからげに治療法、リハビリ法を決められません。

 

だからこそ、痛みの経過を長期にわたって診ていく必要があり、レントゲン写真一枚だけで判断することなどできません。

 

わたしたちは、患者さんの痛み、QOLの改善のために一生つきあう覚悟で施術にあたっています。

 

必ず良くなるという明るい未来への希望を抱いていただくために、そして実際に自らが望むQOL実現のために、わたしたちは存在しています。

 

その痛み、悩み、不安を放置せず、どうかお気軽にご相談ください。

 

2022年4月

 

春満開です!

 

 

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*

  1. 野沢尚子(ふじちゃん…オンラインサロン会員) より:

    小菅社長様

    変形性股関節症を克服された社長様のお言葉は私の折れかける心を支えて下さいます。ありがとうございます。
    松本深圧院に昨年10月からお世話になっております。オンラインサロンも楽しみに拝見、ちょこっと参加させて頂いて支えて頂いています。
    早い回復はなかなか難しく、焦る気持ちになったりもしますが、お陰様で少しずつの良い変化を感じていますので、社長様のように日常生活を楽しく過ごせるようになるまで頑張ろうと思っています。
    これからの社長様のブログを楽しみに拝見させて頂きます。

    また、私たち股関節症患者のためにコロナ禍で大変かと思いますが何卒宜しくご尽力くださいますよう心からお願い申し上げます。

    • 小菅哲郎 より:

      野澤尚子 様

      私の拙いブログをお読みいただきありがとうございます。
      ご丁寧にコメントを頂戴し、とても嬉しく、有難く思います。

      なかなか良くならない状況が続くと、どうしても悲観的になってしまうこともあるかと思いますが、自分を支えてくれている股関節に日々感謝する、股関節を労わって良いことを続けていけば(時間はかかっても)望ましい変化があらわれてくると信じています。

      深圧もその一助になれば幸いです。

      何かご質問、ご要望などありましたらお気軽にご連絡ください。

      オンライサロンにもご加入いただいているとのこと、ありがとうございます!

      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

      松本深圧院
      小菅

      • ふじちゃん より:

        小菅社長様

        お忙しい中、お返事ありがとうございます。
        「自分を支えてくれている股関節に日々感謝する」そのお言葉にはっとしました!感謝…忘れていたかもしれないと。焦る気持ちに負けずに「股関節を労わって良いことを続けて」いきます。感謝しながら…。
        ありがとうございます。