痛みの股関節解剖学 1
みなさん元気、ぼく元気。
どうも、湘南の真赤な太陽、と呼ばれたこともない松本です。
皆さんお元気ですか!
へこたれたらあかんで!
ブログ記事を理解しやすいように、初心に戻り簡単な解剖学です。
できるだけ簡単に説明しますので、ぜひ読んでくださいね。
🍓股関節痛はレントゲン写真に写りません!
皆さんの身体の髪や爪には痛みを感じる神経が無いのでハサミで切っても痛みは感じません。
痛みを感じる部位には必ず痛みを感じる神経があります。
では、この痛みを感じる神経はレントゲン写真に写るのでしょうか?
整形外科の先生方は、レントゲン写真を見ながら診療を行いますが、レントゲン写真には痛みを感じる神経がほとんど無い骨しか写りません。(正確には軟骨は写りません)
病院では痛みを感じない骨だけを見て股関節痛の診察をしています。
では、皆さんの悩みの種である股関節痛は、いったいどの組織で感じているのでしょうか?
神経のある組織と神経の無い組織
痛みを感じる神経のある組織と神経の無い組織を理解しておくことは皆さんにとって非常に重要だと思います。
股関節の一番奥(内側)には骨があり、骨と骨の間の関節には軟骨があります。
骨と軟骨は関節包と呼ばれる袋に包まれています。
関節包の外側には非常に強靭な3本の靭帯があり、靭帯の外側には22本の筋肉があり、その外側に脂肪組織と皮膚があります。
次に、股関節周囲のこれらの組織を簡単に説明し、各組織に痛みを感じる神経があるのかどうかについて説明します。
骨と軟骨
股関節の軟骨と骨には痛みを感じる神経がほとんどありません。
神経についてさらに理解を深めるために、人体の血管と神経の解剖学を比較してみましょう。
人の血管は血液を運んでいますが、必ず心臓から血管でつながっています。
同様に、皆さんが感じる股関節痛は股関節周囲の神経で感知し、その神経は必ず脳につながって脳で痛みを認識しています。
心臓から出た血管は股関節の骨を包む骨膜まで達し、その後骨に開いた穴(栄養孔)から骨の中に入り、骨の栄養を養っています。(図1)
図1 栄養孔から骨の中への血管の侵入
血管が心臓から骨の中に入るまでの経路は非常に明らかになっていて、解剖学の本ならどの本にも載っています。皆さんにも簡単に調べることのできる事実です。
ところが、脳から出た神経は股関節周囲の骨膜まで達することは詳しく書かれた解剖学の本があるのに、骨膜から骨の中に神経がどうやって入り、どのように骨の中に分布しているのかということについて書かれている本はいくら探しても見つかりません。
不思議な話です。
骨の神経については意外とわかっていないことが多いのかもしれません。
それにもかかわらず、皆さんに対しては「骨と骨が当たっているから痛いのです。」と、骨の中の神経の痛みが股関節痛の原因だと説明されているのです。
軟骨には痛みを感じる神経は無く、骨には痛みを感じる神経はあるもののその数は非常に非常に少ないのです。
股関節は骨盤側にある寛骨(かんこつ)のへこみである寛骨臼(かんこつきゅう)と、ももにある大腿骨の一番上にある出っ張りである大腿骨頭(だいたいこっとう)で構成されています。(図2)
この2つの骨が接し合う隙間の部分が股関節になります。
股関節の隙間には軟骨がありますので、隙間の幅を見ることでおおまかな軟骨の厚さがわかります。
皆さんが病院で自分のレントゲン写真を見る時は、鼠径部のほぼ中央にある骨盤側の寛骨臼のラインと大腿骨の大腿骨頭のラインの2本のラインだけを見ると良いでしょう。(図3)
股関節を動かす時はこの2本のラインで動きますので、他の部位は股関節を構成する骨ではありますが厳密には股関節ではありません。
図2 股関節の骨 ※参考図
図3 股関節の2本のライン(骨盤側の縁のラインと大腿骨側の縁のライン:赤いライン)
この2本のラインで構成されている股関節が本当の股関節で、この関節は皆さんが椅子に座った時にできるももの上のシワ(鼠径部(そけいぶ))のほぼ中央の奥にあります。
かなり奥なので股関節を触ることはできません。
おそらく、股関節の位置は皆さんが思っているよりも内側にありますので、皆さんの多くが痛みを感じるももの上の外側やお尻の外側のぐりぐりした骨は股関節ではありません。
一度自分の股関節の位置を確認してみて下さいね。
図4 股関節の位置
つづく
🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸
いつもご愛読ありがとうございます😘
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