手術の判断基準 3
みなさん元気、ぼく元気。
どうも、札幌から帰り東京の湿度に苦労している天地真理の弟、天地マコです。
あなた~を待つのテニスコ~ト。 懐かしい。 でもあなたは来なかったよね!
え~、さて~、東京では今週末東京都知事選挙です。
私は、いつもの様に自分の名前を書いてきます! 嘘ですよ、嘘。 私はあの人に一票です。
🍓富士温泉病院の矢野先生は著書の中で、8割の方は手術を避けられると書かれています。
確かに、タイプ分類や病型を考えると私の印象でも実際に手術が必要になる方は2割程度かも知れません。
前回と前々回の記事は病院側が患者さんの手術を判断する時の判断基準でした。
しかし、このような基準は病院側が決めたことで、本当はどうでもよいことです。
現在、一般的に言われているのは『手術を決めるのは患者さん自身です。』です。
今回の記事は、患者さんが考える手術の判断基準について書いてみたいと思います。
家庭環境や仕事の環境などで個人差が大きいのですが、簡潔に考える患者側の手術判定基準について考えてみます。
股関節痛を抱えて生活することにも精神的肉体的に限界はあるでしょう。
その限界は、『股関節痛の重度化』と『股関節痛の長期化』によってもたらされると考えています。
股関節痛の程度が、その患者さんの限界に達する前に股関節痛のピークを迎えられる方は手術を避けられると思います。
また、股関節痛が精神的に我慢できる期間内で治まってくれる方も手術を避けられると思います。
同じ変形性股関節症という診断を受け、同じ股関節痛と呼ばれる症状があっても、患者さんひとり一人で股関節痛の程度や期間は異なります。
股関節痛の程度や期間の個人差は『タイプ分類』や『病型』によって異なりますが、皆さんの想像以上に個人差は大きいでしょう。
患者さんが手術を決断するタイミングについて表を使って説明してみます。
股関節痛の程度と期間による限界 もうちょっと綺麗な表が書けないのか!
この表では、縦線が股関節痛の程度、横線が股関節痛の期間で共に患者さんの限界線を赤いラインで設定しています。
この股関節痛の程度と股関節痛の期間の限界線の範囲内で股関節痛が改善しているAやBの患者さんについては手術を避けられる可能性が高くなります。
タイプ分類ではタイプ2の方々は2つの限界線の範囲内の経過を示し、手術を避けられる可能性が高くなります。
また、タイプ1の方々の中でも増殖型の病型の方々は2つの限界線の範囲内の経過を示し、手術を避けられる可能性が高くなります。
一方、股関節痛の程度で限界を超えたCや股関節痛の期間で限界を超えたDでは手術をしたくなると思います。
股関節痛の程度で限界を超えたCの方々や股関節痛の期間で限界を超えたDの方々は、タイプ分類のタイプ1の方々で病型が萎縮型の方々が多いと思います。
当院では深圧によってできる限り股関節痛の限界や期間の限界を迎える前に股関節痛のピークを迎えられるように取り組んでいます。
もちろん、深圧を続けている途中で2つの限界線の範囲を超えてしまい手術を決断される方はいらっしゃいます。
深圧の目的には、筋肉の状態を正常に保ちつつ股関節痛の程度と股関節痛の期間の経過を患者さんと一緒に確認することも含まれると考えています。
変形性股関節症の診断を初めて受けた頃というのは、将来的に手術が必要な方でもなかなか手術には踏み切れない方が多いです。
おそらく、私自身もそのような人間ですのでその気持ちはよく理解できるつもりです。
そのような方々には、この病気の勉強をしながら股関節痛の程度と期間の経過を共に過ごす専門家がそばにいることが必要で、患者さんが2つの限界線の範囲を超えて納得して手術をしたくなるまでに必要な時間を一緒に過ごすことも私達専門家の仕事のひとつだと思うのです。
手術を避けられない患者さんには、納得して手術を受けたいという思いで手術に臨んでいただくのが理想だと考えています。
自分の限界を超えるかどうかの違いについては、『タイプ分類』や『病型』が影響すると思いますが、その違いは患者さんが持って生まれた『体質』によるところが大きいと感じています。
股関節痛のピークを乗り切るだけの根性がないとか、頑張りが足らないとかそういうレベルの原因ではありません。
多くの患者さんは股関節痛が強い日には「手術するようかな。」と考え、調子のよい日には「手術はしない」と考えますが、迷っている段階は手術の時期ではありません。
股関節痛の程度や股関節痛の期間が肉体的・精神的に自分の限界を超えた時には手術をしたくなるものです。
手術をしたくなった時が手術のタイミングだと私は考えています。
このように股関節痛の程度や股関節痛の期間で限界を迎えた方は手術をしたいと思うものですが、一方で股関節痛は無くなっても手術を希望される方もいます。
股関節痛と変形が治った後に残る関節可動域制限や脚長差という機能障害によってその患者さんにとっての生活の質(QOL)が著しく低下し、趣味や仕事に支障が生じるなどその方の生き方に大きな支障が生じた場合に手術を希望される患者さんがいらっしゃいます。
できれば手術をしたくないと考えて当院に来られた患者さんがある日「先生、手術しようと思う。」と話されることがあります。
それが患者さんの希望ですので、その話が患者さんから出た瞬間から手術前後の過ごし方を説明したり、病院の紹介を希望される方には紹介状を書いたりしています。
皆さんの病院選びについては、股関節専門病院というのは手術をしたくなった時に行く病院であり、それまでは手術設備の無い近所の整形外科に通うのが良いと私は考えます。
私は、手術は最後の手段であり、手術に手遅れは無いと考えます。
私の個人的な印象ですが、手術に自信のある先生ほど「手術に手遅れはありません。」と患者さんに説明しているように感じています。
🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸
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2022年、銀座に何かが起こる
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