深圧 ~差別化された価値~
早いもので、今年も12月を迎えました。
良い年末年始を迎えられるように、体調に気をつけて残り1ヵ月頑張っていきましょう!
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「変形性股関節症」を英訳すると、
degenerative hip disease
または、
osteoarthritis of the hip
といいます。
Degenerativeとは、
(病気などが)徐々に悪くなる、退化性の、変性の、という意味です。
嫌な表現ですね。
一般的には、Osteoarthritis of the hip、又は単にOsteoarthritis(略してOA)と言うようです。
Osteoarthritisは、主に骨関節炎を意味しています。
発音が難しいですね。
発音記号は、
ɑ̀stiouɑːrθráitəs
です。
無理やりカタカナで書くと、オァスティオウ アーソライティスでしょうか・・・(笑
アクセントは「ライ」のころです!
Arthritisが「関節炎」という意味で、osteoはosteopathの略で「整骨医」を意味します。
おそらく、osteoが接頭語になることで、「骨の」という意味が加わるのではないかと推測します。
以前、友人のアメリカ人に自分が変形性股関節症であることを伝えようとして、
“degenerative hip disease”
と言ったところ、あまりよく理解できないようでしたので、
“osteoarthritis of the hip”
と伝えたら合点がいったようで、彼女も「私の膝もそうなの」とのこと。
やはり、こちらが一般的なようでした。
ここで強調しておきたいことは、変形性股関節症は、英語では“炎症”という認識が一般的であるという点です。
深圧においては、「股関節痛には、炎症性によるものと(炎症による影響を受けた)筋肉の痛みによるものがあるが、股関節痛の原因のおおもとは主に股関節関節包内の炎症である」と考えています。
松本総院長の赤本『股関節はもっともっと長持ちする!』も詳しく書かれていますね。
以前のこのブログで、炎症主体診療(考え方)に基づいてわたし自身の痛みの推移について書きました。
ここに書いたとおり、炎症の考え方に沿うと自分の痛みの原因や推移がとても納得のいく形で説明できます。
「炎症の山理論」を用いて現在の股関節の状態、痛みの状態を客観的に把握し、これまでどのように推移してきて今後どこへ向かうのか?を予測することもできます。
炎症の山理論について ☞ 変形性股関節症患者としての体験記(最終回)
患者さんの“痛み”と真摯に長年つき合ってきたからこそ辿りついた説であり、骨・関節の構造的な欠陥部分だけにフォーカスし、痛みそのものとは直接向き合わない治療による臨床結果とは大きく異なります。
ただし、残念ながら、これは一般常識ではありません。
一般通念としては、股関節痛の原因は、骨の変形や軟骨のすり減りによる(→構造異常)というものです。
松本深圧院には、手術をした人もしていない人も、痛みのある人たちがやってきます。
そういう方々を長年診てきたことからこそ得られた松本深圧院の“常識”なのです。
一般に常識とされていることにとらわれない。
常識を疑ってみるところから新しい価値が生まれる。
そもそも、こうして生まれたのが深圧です。
わたしたちはこの深圧こそが差別化された価値であると信じています。
わたしたちはこれからも医療における新しい価値を提供していきます。
2019年12月1日
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