股関節の変形も治ります 4
みなさん元気、ぼく元気。
どうも、ちょっと明るい兆しの松本あかりです💛
銀座の人出はかつての状態に戻っています。
皆さん、もう我慢できなくなったようですね。
さ、花見に行きましょ!
今、新コロちゃんの関東空白地帯に来ています。
曜日がわからなくなってます❗️
【銀サロニュース】
クラウドファンディング第一弾❗️
皆さんにとってのメリットもありますので、こちらをご覧になってください。
🍓今回の記事では、変形が治る時に起こる骨硬化像、リモデリングについて簡単に説明します。
骨硬化像(こつこうかぞう)
レントゲン写真をよく見ると、骨と骨が接する部分が濃い白色の骨に写っていることがよく見られます。
このレントゲン像は、骨硬化像と呼ばれています。
レントゲン写真で白く映るのは骨密度が高いことを意味します。本来、レントゲン像で問題になるのは骨萎縮(こついしゅく)とよばれ骨が黒く映る場合ですが、この骨硬化像は非常に白く写るにもかかわらず変形という悪者扱いされたイメージで説明されることが多いと思います。
骨と骨が接する股関節関節面がなぜ白く硬くなるのかを考えることが重要でしょう。
骨と骨が当たって骨が潰れるのではないかと思われるくらい骨が黒く映ってしまうと、私でも患者に対して脚をかばうように指導するかもしれません。
ところが、骨硬化像があると、骨密度が高く骨がしっかりしているので安心して「悪い方の脚に体重をかけて下さい。」と指導することができます。
実は、ほとんどの患者さんのレントゲン写真で骨硬化像は確認できます。
骨硬化像も、前景の記事で紹介した研究でも報告されていたように、骨を守るための修復作用としての自然治癒力による治癒行為だと考えるのが常識的です。
リモデリング
もともとリモデリングとは様々な分野で用いられている言葉です。人体の細胞の入れ替わりや新陳代謝という言葉を想像するとリモデリングのイメージが理解しやすいかもしれません。
骨に関しては骨粗鬆症の分野で頻繁に使われるこの言葉だと思われますが、実は変形性股関節症による変形が治ることを象徴するような言葉でしょう。
骨のリモデリングとは、骨の再構築という意味になります。
骨は骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)による骨形成(こつけいせい)と、骨を壊す破骨細胞(はこつさいぼう)による骨吸収(こつきゅうしゅう)を繰り返して常に骨を再構築(骨リモデリング)しています。
このリモデリングは常に行われているということが非常に重要です。
変形性股関節症による変形は、いかにも無秩序に何のルールも存在しないように破壊されていくように説明され過ぎだと感じています。
変形性股関節症の診断名を受けても、人は生きているわけですので当然リモデリング機能は体内で行われています。
まずは、この事実をよく理解してほしいと思います。
変形性股関節症の場合は、通常のリモデリング機能に加えて、さらにもう一つの強力なリモデリング機能を持っていると私は考えています。
それは、股関節に炎症が起こった時に関節内に分泌される炎症メディエーターと呼ばれる各種の物質による強烈なリモデリング機能です。
もう一つ重要なことは、この骨に起こるリモデリングは、重力の影響を受けるということです。
わかりやすく説明すると、脚に体重をかけることで骨のモデリング機能は維持向上されるということです。
宇宙飛行士が、重力の少ない環境で長期間過ごしていると、骨形成より骨破壊の方が上回って骨粗鬆状態になることでも理解しやすいと思います。
変形性股関節症による変形が治るのは元の形に戻るのではなく、一度変形を起こした骨をリモデリングして元の形とは異なった形で治るのです。
この治った骨の形は変形と呼ばれますが非常に綺麗です。
それは、全体の形というより、関節面の形が非常に綺麗に丸みを帯びることが多いです。
この、元の形とは異なった綺麗な形のレントゲン写真を見た時、単なる変形と考える先生は多いと思います。
このリモデリングに基づくレントゲンの見方が一般的になった時、変形性股関節症患者に対する診察法は大きく変わると思います。
皆さんの骨は一生懸命治ろうと頑張っているのです。
🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸
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