回復力(レジリエンス)
大型の台風19号(ハギビス)。
関東地方は既に通過しましたが、各地で甚大な被害が出ているようです。
被害状況が心配ですが、皆さまの無事をお祈りしております。
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先週のブログにて、少しでも走ることすらできない状態からテニスまでできるようにまでなったことについて書きました。
わたしにとって、自分の脚・股関節の状態が改善していっているか、上向いているかのバロメーターは回復力でした。
英語で回復力のことを、
Resilience レジリエンス
といいます。
病気などの身体的なことだけでなく、不幸や困難、苦境などからの回復力、立ち直る力、復活力を意味する言葉です。
もう少し詳しく言うと、「外部から力を加えられた物質が元の状態に戻る力」「人が困難から立ち直る力」とされています。
近年、「物質や人にとどまらず、あらゆる物事が望ましくない状況から脱し、安定的な状態を取り戻す力を表す言葉」として、このレジリエンスが注目されています。
人間だけでなく、組織や経済、生態系といった様々な分野におけるシステムに対するレジリエンスに焦点があてられています。
(参照『レジリエンス 復活力』ダイヤモンド社)
ダメージを受けることを避けるというよりも、それを受けたたときにいかに継続・回復できるか?
個よりも社会やシステム・仕組みの方に焦点があてられていますが、究極的には人としての回復力に行き着きます。
よって、レジリエンスは一人ひとりの人間にとって必要な力です。
精神的なレジリエンス、身体的なレジリエンス。
わたしのケース。
30歳頃に股関節の状態が急速に悪化し、医療診断としての「末期症状」の状態になった頃は、何とか歩けるという程度で杖も使用していました。
その後、深圧などのケアを続けることで痛みは軽減され、少しずつ動けるようになったものの、歩ける距離としては時間にして10分程度。
買い物だってしたいし、家族と一緒に出かけてはみるものの、ウィンドウショッピングしているとすぐに痛みと疲労困憊でアウト。
ベンチや喫茶店でひとりで「待ち」の時間を過ごしていました。
電車の中などでの立ちっ放しはさらにきつく、通勤の問題で転職したこともありました。
そんな自分をなかなか受け入れることができず、精神的にも辛い時間を過ごす日々。
痛みを感じることなく歩ける時間が少しずつ長くなっていったものの、自分が目指すQOL(生活の質)が高かったこともあったせいでしょうか、自分の中で回復力を実感することができない・・・そんな状況でした。
長年の酷使もあって筋硬結(しこり)だらけで酷い状態にあった股関節周りの筋肉たちを回復させることは容易ではありませんでした。
調子の波が大きく、良くなったり悪くなったりを繰り返す時間を過ごすことが長かったのですが、今にして思えば、こういう間でも脚力(股関節の地力)は確実に蓄積されていっていたのだと思います。
そんなときを経て、あるときに大きな改善・進歩に気づきました。
それは回復力です。
今でもそうですが、長く歩けば疲れるし、股関節周りや腰にも痛みを感じます。
それでも、少し休憩するとまた歩ける。
長く歩けるということ以上に、その回復力がついていったことが自信になりました。
なかなか結果が出なくても、努力を続けていればいつか成果につながる。
逆に、何もやっていなければいつになっても成果は出ない。
これは人生においてどんなことにも当てはまることです。
「もう二度とスポーツなんてできない」
「仕事生活も(自分がやりたいことを)あきらめざるをえない」
と何度もくじけそうになりましたが、そんな時期を乗り越えて「いま」があります。
単に筋力や持久力がついた結果というよりは、人間の身体に自ずから備わったレジリエンス、つまり自然治癒力が以前より高まった結果ではないかと思っています。
身体の自然治癒力を高める、身体本来の復活力(レジリエンス)を活かすための一助となるのが「深圧」施術であるとわたしは考えています。
高齢社会を生きていくために身体の基本機能を回復させて健康であり続けること。
深圧が、股関節痛を取り除くだけでなく、そこに少しでも貢献することができればこの上ない幸せです。
2019年10月13日
伊豆アニマルキングダムにて
いつもありがとうございます。毎週日曜日、温かな希望をもたらす小菅さんのブログに感謝しております。諦めないで努力していきます。
こちらこそ、私の拙いブログをお読みいただき、ありがとうございます。諦めずに努力をしていればいつか成果はあらわれます。自分を信じて頑張りましょう!