変形性股関節症の治療 選択肢
立春とは名ばかりでまだまだ寒い日が続いています。
それでも「明けない夜はない」のと同じで、必ず春はやってきます。
陽気までもうしばらくの辛抱です!
さて、初めにお知らせです。
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股関節痛の正体と改善の秘訣について様々な視点より説明していますので、ぜひご覧ください!
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今日は変形性股関節症の治療に関する選択肢について考えてみたいと思います。
医療現場で考えられる選択肢として、2年ほど前にNHKのEテレ(旧教育テレビ)で放送された『あなどれない! 股関節のトラブル』という番組より取り上げてみました。
ちなみに、その番組には、わたしが20歳のときに臼蓋回転骨切り術の手術を受けたK病院の現在の院長先生がお出になっていました。
番組では、「変形性股関節症」になってしまった場合の治療方法を紹介していましたが、
1.手術
2.安静
3.薬
4.運動
の4つが選択肢として紹介されていました。
2と3についてはすすめるのではなく、これだけは良くなりませんよというもの。
選択すべきは1か4ということになるのですが、1の手術については言わずもがなです。
今でもやはり治療の中心です。
この番組でも、最新の人工股関節手術を紹介しながらメインの治療法として扱われていました。
とにかく病院でレントゲン等による画像診断を受け、早期発見が重要であるとうったえています。
4の運動については、以前のように「筋力をつけなさい」というものではなかったことは進歩しているように感じました。
この番組内で指導していた運動としては、負担をかけずに関節を正しく動かすことをポイントとしていくつかの具体的な運動を紹介していましたが、どちらかと言えば、「緩和」させることが目的であって根本治療にはなりません。
やはり最後は手術に頼るしかないという主張に(わたしとしては)見てとれました。
さて、上記の選択肢の中に欠落しているものがあります。
筋肉に対するアプローチです。
筋筋膜症性疼痛候群に陥っていわば“病気の状態”になっている筋肉に対する視点が欠けています。
そもそもの前提に、手術をしないで治すという視点は残念ながらないように思いました。
痛みそのものがなぜ、どのように発症しているのか?
なぜ軟骨が減ってしまうのか?
などなどの疑問にも答えていません。
この番組をみて変形性股関節症のことを初めて詳しく知った方にとっては、やはり骨や関節の問題というインプットがされてしまうのではないでしょうか。
ですが、当院に来院された方、深圧によって痛みが解消された方々の中には、そういうこれまでの”常識”を聞かされると違和感を感じる方も少なくないでしょう。
医療現場における考え方は以前よりはよくなってきているようには思いますが、まだまだ“常識的”な非常識がまかり通っているように思えます。
逆に言うと、わたしたちがメッセージを発信し続けていく必要性がまだまだあることも実感しました。
ご存知の通り、松本深圧院では手術を否定しているわけではありません。
当院に来院されている患者さんでも、ご自身が手術を望めば、病院のご紹介もしています。
われわれにできることとして、治療の選択肢の一つとして、手術をしなくてもよくなる方法を提供しているのです。
最終的にどのような選択をするかは患者さん自身。
だからこそ、深圧が“万能薬”などとは思っていませんし、手術(特に人工股関節置換)によって快適な人生を送れている人たちもいらっしゃいます。
技術の進歩は著しく、人工股関節の耐用年数も上がっていますからね。
一方で、わたし個人としては、とりわけ手術(骨切り術)を受けた身としては、手術をする、メスを入れること自体にはリスクがあると思っています。
手術自体が、人間の身体にケガを負わせるという見方もあります。
手術をすることに対する考え方も人によって異なるでしょう。
30歳を過ぎたところで末期と診断され、年齢的には人工股関節にするには時期尚早ながらも手段としてはそれしかないと言われた身で、その後、深圧(松本総院長)との運命的な出会いによって痛みを克服し、自分が望むQOL(生活の質)を実現できている者としては、自骨でもこうして快適な生活が送れている現実を伝えていきたい。
不幸なことに、手術をしたにもかかわらず、症状がよくならない、また再発してしまったという方もいらっしゃいます。
当院には、少なからずそういう方も来院されています。
ここは、そういう方々にとっての救いの場でもありたいのです。
手術だけではない、(痛みに対するアプローチに特化した)治療方法があるということ。
実際にそれで良くなった方々がたくさんいるということ。
痛みの本当の原因は何であるのか?
自分の身体、痛みとどう向き合えばよいのか?
患者さん一人ひとりの痛み、悩みに真摯に耳を傾け、痛みの解決策を講じること。
痛みの原因及び発症の仕組みを明らかにし、できる限り正しい情報を伝えることで安心と希望を与えること。
そこにこそ、わたしたちの存在意義があります。
これからも、少しでも多くの股関節痛に苦しんでいる方々にわたしたちの存在を知っていただけるように、目の前の患者さんの痛みの解決に尽力しつつ、情報発信をし続けていく所存です。
2019年2月17日
葉山港より逗子海岸を望む
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